2歳児、イヤイヤ期の受けとめ方

2歳になる女の子がイヤイヤ期で反抗することが多くなりました。どうしたらいいでしょうか。(東京都・1児の母)

幸福の科学の職員や先輩会員が、人間関係の悩みや仕事・家庭での悩みなど、人生の途上で出会う具体的な問題にお答えします。幸福の科学では「人生は一冊の問題集」であると捉えて、幸福になるための心の法則を学んでいます。

2歳児、イヤイヤ期の受けとめ方【ハピママしあわせ相談室 Vol.4】

イヤイヤ期は少年期に入るための自立期

2歳といえば、イヤイヤ期、花盛りですね。この時に子供が主張したいのは、実はたったひとつ。「私はママとは違う」ということだけです。子供が少年期に入っていくためには、どうしても自立していかないといけません。その第一歩が、このイヤイヤ期なんです。言葉をかえれば、自立期です。

乗り越えるための方法 その(1)穏やかに引く

ただ、このままでは親も子も大変ですね。乗り越えるための方法は、大きく分けてふたつあります。

ひとつは、ママがイライラすると子供のサインを受け止めきれないので、深呼吸して「何がしたいのかな」と考えながら、子供をよく見てあげること。

例えば、よくあるシチュエーションは、2歳頃からやり始めるパズル。最初はうまくいっているのですが、あるところでつっかえて、それでもう爆発しそうになる。こういう時、お母さんは、「ああ、爆発しそうになってる。助けてあげよう」と手を出してしまうのですが、その瞬間に“着火”しますよね。「イヤー!自分で!」と言いますね。

その時に、「そうかそうか。じゃあ自分で頑張ってごらん」と、スッと穏やかな気持ちで引いてあげてください。「せっかく教えてあげようと思ったのに」と思うと親子でバトルが始まるので、「そうか。じゃあ自分で頑張ってごらん」と言いましょう。

それも「イヤ」だと言うかもしれませんが、そんな時は「そうか、そうか」って言葉に出してもいいし、出さなくてもいいです。ただ、「そうか、そうか。あなたも大変な混乱期なのね」と思ってあげるだけでも違ってきます。

乗り越えるための方法 その(2)わかってあげようとする

そしてもうひとつ。子供自身が、自分が伝えたいことをお母さんに伝えられるようになったら、あるいは、お母さんがそれをキャッチできるようになったら、このイヤイヤ期は比較的すみやかに過ぎ去っていきます。

例えば、お母さんが子供のパズルに手を出した時、子供は「イヤ!」「違う!」としか言いませんが、もしこの時に「お母さん、そうじゃないんです。私はここまで自分で頑張ってきたけれど、ここでできなくなった自分に腹が立っている。だからといって、お母さんに手を出してほしいわけではないんです。もう少し横で見守っていてください」と、大人のように意思を伝えることができたら、こんな楽な話はありません。でも、それを伝えられないからこそ、もどかしい。ですから、子供が安心して、言葉でママに意思を伝えられるようになると、親子でイヤイヤ期を早めに脱却できます。

ここで大事なことは、「安心してお母さんに伝えられる」という部分です。「私がどんなに言ったって、ママは怒るだけで聞いてくれない」と思ったら、子供は言葉で伝えようとする努力をだんだん放棄していきます。ですから、お母さんは時間がかかっても、穏やかな気持ちで、子供が言わんとするところ、やりたいと思うことをわかってあげようとする努力が必要です。

言葉を楽しく豊かに教える

それと同時に、言葉を楽しく豊かに教えてあげてください。まずは子供の好きな言葉、好きな単語から上手に言えるように、コミュニケーションをとってください。やがて、「これはゆっくりね」「これはそっと大事にね」「痛かったね」「つらいね」というような単語から、だんだん心を形容するような言葉まで覚えていきます。そうすると、子供は自分の心をママに伝えられるようになります。子供がママのことを、「ちゃんと聞いてくれる、受け止めてくれるママ」だと小さい頃から感じていれば、安心して言葉を覚えられるし、伝える努力もできます。

なので、ママはまず「イヤイヤ期は世界中のすべての子供にやってくる。この時期は親子ともに万国共通大変である」という事実を受け入れ、「できるだけこじれないで抜け出していくために、子供と言葉や豊かな感情によるコミュニケーションを穏やかな気持ちでする」ということを実践してください。そうすると、子供は早く、自分の言いたいことを言葉でママに表現しようと思うようになります。

子供の成長の本能、「ママ、大好き」という愛の本能が、反抗としてあらわれます。大変ですけれども、頑張ってみてください。

ハピママ:しあわせ相談室 奥田敬子さん

答えてくれたのは……
幼児教育エンゼルプランV 奥田敬子
2児の母で、子育て相談通算4千回以上。全国で子育てセミナーを通して、相談を受けている。

オススメ書籍

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