仕事を天職に変える方法

(最終更新:

「天職」は誰かの役に立つ喜びを味わえる仕事

大手学習塾に就職するも、入社3カ月で厳しい職場に投げ出され、売り上げへの責任を問われる辛い日々を送っていたWさん。「このままでは終われない」と奮起し、教育事業への情熱を思い出すと、仕事に対する姿勢が変わったと言います。成果を生み、職場環境を好転させた体験をお伝えします。
(Wさん/男性/ 月刊「ヤング・ブッダ」 第36号より転載・編集)

自分で目標を立てたら、職場環境も変わった 自分で目標を立てたら、職場環境も変わった

「3年は我慢しよう」

大手学習塾に入社してすぐの頃、私は失敗続きで苦しんでいました。生徒の募集とフォロー、講師の採用や給与管理、保護者面談など、教室経営の全責任を負う教室長を、入社して3カ月の研修を経たばかりで任されたのです。なんて無謀な会社なんだと思いました。
新人だからといって甘えは許されません。上司からは「売り上げが落ちているぞ」と、厳しい注意が入ります。子どもと一対一で触れ合いたくて入った会社だったのに、生徒を確保する営業や、保護者からのクレーム対応などに追われて毎日ヘトヘト。思い描いていた世界と現実のギャップをまざまざと見せられました。
おまけに、さほど年の違わない講師たちから「仕事が遅い」「僕たちが仕事するのに、休むんですか?」などと不平不満をぶつけられます。講師とうまくいかないと、教室が回らないので、この人間関係にはとにかく悩みました。せっかく入った会社なので、3年間は頑張ろうと思っていましたが、何をどう頑張ればいいのか見えないまま、ただただ辛い毎日に耐えていました。

自分は今後どうしたいのか

入社して2年目のある日、同期の前で先輩からこんな一言を言われました。
「Wは人がいなかったから、たまたま教室長になっただけだ」
ものすごく悔しくて、「このままでは終われない」と思いました。奮起した私は、原点に返り、自分が今後どうしたいのかを考えはじめました。 大川総裁 の書籍 『成功の法』 に「 やる気が出ず、失敗のさなか、また、悲しみのさなかにあるときには、さあ、新たな人生設計をしてみようではないか 」とあるのを読み、さっそく実践。入社前に抱いていた「子どもと一対一で触れ合って、その子の力を伸ばしてあげたい」という理想を思い起こしながら、「30歳までに大教室の教室長を、その後は、複数の教室を束ねるブロック長を目指そう。そのためにはまず、求められている以上の成果を出そう」と、数年後までの計画を立てました。
そうするうちに、「人の役に立ちたい」「生徒の役に立つだけでなく、つまづいている後輩たちを導きたい」という気持ちもわいてきたのです。すると、仕事への姿勢が一変。「やらないと上司に怒られるから」と思っているうちは全然出来なかったのに、自分で目標を立て、本気で達成しようと決意すると、やるべきことが見えてきたのです。

受身の姿勢を変えたら仕事が面白くなった

私は、さっそく低迷していた営業成績を伸ばすための手を打ちはじめることにしました。
それまでは「誰か新しい生徒が入ってくれないかな」と受身で、自分からはほとんど何もやらなかった私が、毎日のように電話をかけました。今いる生徒や保護者とのコミュニケーションを大切にして、苦手科目の受講を勧めたり、途中で挫折してやめてしまわないように注意を払いました。
すると、少しずつ成果が出始めたのです。自分が前向きになったことで、教室全体の雰囲気もずいぶんと変わりました。講師たちが生徒指導の仕方について積極的に提案をするようになるなど、生き生きと動き始めました。その結果、入社3年目には、生徒数や売り上げなどにおいて、会社が求める以上の実績が出るようになったのです。
教室の運営がうまく回り始めると、仕事が面白くなりました。終電を逃して、タクシーで帰る日が続いても、辛いとは思うことはありませんでした。そして、全国でもトップクラスの、数百人の生徒と80人ほどのアルバイト講師を抱える規模の教室を任されるようになったのです。

仕事は「誰かの役に立つ」から面白い

あるとき、後輩から「成功する人生設計のコツ」を聞かれたことがあります。社会人になる前の人は、仕事に対して漠然とした理想を抱いていると思います。どうか、会社に入って厳しい現実に直面しても、その理想を忘れないでほしいと思うのです。そうでないと、目標を立てても力が入りません。
私の場合、「子どもと一対一で触れ合って、その子の力を伸ばしてあげたい」という理想が始めにあり、それを実現するために具体的な目標を立てました。
社会人になって感じたことですが、「誰かのために役立てる喜び」に勝るものはないと思います。そんな喜びを得るには少し時間がかかるけど、それを味わえる仕事を「天職」というのではないかと、今では思っています。
次の目標は「子どもだけでなく、親にも子育ての意識を変えてもらえるような仕事をする」こと。そしていつかは、自分が理想とする塾を作りたいと願っています。

働きの褒賞は、働きそのものによって与えられる 働きの褒賞は、働きそのものによって与えられる

『仕事と愛』(大川隆法 著/幸福の科学出版) より抜粋したメッセージ

働くことの魅力

「働きの褒賞は、働きそのものによって与えられる」ということを知ることです。すなわち、「働くことがうれしい」「働くことが楽しい」という境地になっている者にとっては、働くことは、もはや抜けがたい魅力であり、他の人とは違った目の輝きをもって取り組まざるをえないものになっているのです。

仕事を通した人生の充足感

仕事と愛 〔新装版〕

人生を七十年や八十年と見、その年数を振り返って総括してみたときに、自分自身がいちばん喜びとすべきものは何でしょうか。それは、「これだけの仕事ができた」ということです。これに勝る喜びは決してないのです。そして、その喜びは、決して偶然に起きるものではなく、働くことを続けていくことで出てくるものなのです。

(書籍『仕事と愛 〔新装版〕』より)

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