この記事は、隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第137号より転載し、編集を加えたものです。

Hさん(30代・女性)

夫の実家で同居することに

私は18歳の時に上京して、25歳の時に結婚しました。主人とは、幸福の科学支部で知り合いました。

妊娠5カ月頃から、経済的な理由で主人の実家に同居することに。

私自身、同居に対して抵抗はありませんでした。私の母が隣の家に住む舅(しゅうと)や姑(しゅうとめ)と仲良くやっている姿を見ていたので、自分も何とかなるだろうと楽観的に考えていました。

何も言い返せない私

ところが、いざ同居を始めるとちょっとしたことが気になり始めたのです。

義母は、明るくざっくばらんな性格で、私たちの生活に自由に入ってくる人でした。

「Hちゃん、食器洗ってなかったから、やっておいたよ」

私は、すみません・・・としか言えず、二世帯住宅で別々の台所なのにどうしてこうなるのかと思いました。

それ以外でも、頼んでいないのに主人の靴を磨く義母。

まるで、私が家事をサボッているように思えて、義母の善意であってもいたたまれない気持ちになりました。

そのうえ、長男が生まれると、私たちの部屋にノックをしないで入ってくることも度々。

面と向かって言い返せない私は、いつも黙っているしかありません。

そんなある日、私の母乳をたまたま目にした義母から、水みたいで薄くないか、と言われました。

まるで自分自身を否定されたように感じてショックでした。

私は主人に泣きつきましたが、主人にすれば、私が大げさすぎるとのこと。

私はますます苦しくなっていったのです。

居場所がない

そのうち、私は義母と接するとビクビクして、「おはようございます」のあいさつさえ言えなくなりました。

義父が「Hちゃん、最近、笑った顔をみないけど大丈夫か?」と心配してくれましたが、どうにもなりません。

ちょうどその頃、夫が車を買い、車の中だけが私たち家族の空間のような気がしました。

「ねぇ、どこかに行こうよ」

家に居るのが嫌で、車で外出するのをせがむ私・・・。

また、子どもを連れて実家に帰る頻度も高くなっていきました。

ある時、実家から帰ってみると驚くべきことが・・・。

「えっ、いったいどうしたの!?」

私たちの部屋のカーテンやソファーのカバーがすっかり模様替えされていたのです。

夫に聞くと、義母がやってくれたとのこと。

帰ってくるなり自分の居場所がなくなった気がして、落ち込みました。

幸福の科学で、「嫁と姑は実の親子より縁が深い」「互いに学び合うことが多い」と学んでいましたが、素直に受け入れられませんでした。

姑の立場に立って考えるようアドバイス

落ち込んでいる私を心配して、東京に住んでいる姉が相談相手になってくれました。

姉は、私に幸福の科学を紹介してくれた人でもあります。

「今度、うちで地域の方の集いがあるから、Hも来てみない?きっといろいろ参考になると思うよ」

姉に誘われて、幸福の科学の集いに参加してみると、そこに来ていた支部長が相談にのってくれました。

「私、お姑さんといると、自分が嫌われているような気がして、つらいんです」

支部長は、私の話を受けとめるように聞いてくれます。

「Hさんは、お姑さんの立場に立って考えたことがありますか?」

私は、はっとしました。そんなことは思ってもいなかったからです。

「お姑さんがどんな気持ちでいるのか、どんな人生を送ってきたのか、相手の立場に立って考えてみてはどうでしょうか。きっと、今まで見えなかったものが見えてきますよ」

義母は、思ったことを口にするタイプ。義母の言葉を一つひとつ考えれば、もっと理解できるような気がしました。

私は、支部長に言われた通りにやってみることにしたのです。

義母のさみしい思い

以前、私たちが家族でドライブに出かけようとしたとき。

玄関で見送る義母の顔が、とてもさみしそうに見えました。

私は以前聞いた義母の話を思い出しました。

「私は結婚しても、“母子家庭”みたいだったのよね」

義父は仕事が忙しく、家族で出かけることはほとんどなかったそうです。

(お義母さんにさみしい思いをさせていたかもしれない)

今まで義母から逃げるように出かけたり、実家に帰っていたことに対して、申し訳ない気持ちになりました。

(そういえば、お義母さん、最近元気なさそうだ。私のこと、気にしているのかな)

帰宅後、私は、義母との関係を振り返ってみました。

違って見えた義母の姿

私は、今まで耳にした義母の話を思い返してみました。

とても働き者で、六十半ばを過ぎても家庭保育の仕事をしている義母。

自分の子どもを育てるだけでも大変なのに、一時期、姪を預かって育てていたといいます。

(ほんとうに子どもが好きな人なんだ。)

ノックなしで部屋に入ってくるのも、孫へのかわいさ余っての行動に思えました。

子育てについて口出しするのも、保育のベテランとしては当然のことかもしれません。

また、数年前、義母は次女を病気で亡くしていました。彼女と私は同じくらいの年齢。

(私のことを実の娘のように思って、いろいろしてくれていたのかも知れない)

そんな思いが、ふと心によぎりました。食器を洗ってくれたり、主人の靴を磨いてくれたり—。義母の行動の一つひとつが、今までとは違ってみえてきたのです。

「部屋の模様替えをしたのも、実家から帰ったHを元気づけてあげたいと思ってやったことなんだよ」

主人からそう聞いて、思わず涙ぐんでしまいました。

おすそ分けし合う棚に好物のメロンパンが

台所が別々のわが家には、お互いに食べ物などをおすそ分けし合う棚があります。ある日、そこに私の大好物のメロンパンが置いてありました。

私の顔から笑顔が消えて、誰よりもショックを受けたのは義母ではないか、と思いました。

「・・・お義母さん、ありがとうございます。」

すぐにお礼を言うと、義母は照れくさそうに笑います。

「私ね、この間、Hちゃんが私とケンカして、家を出て行ってしまう夢を見たのよ。ほんと嫌だったわ」

「そんな・・・。私こそ心配かけちゃってごめんなさい」

久しぶりに義母とおだやかな気持ちで話すことができたのです。

「実は私も、お義母さんに怒られている夢を見ることがあります」と言うと、「お互い様ね」と二人して笑いました。

その後も、時々、私の好きなメロンパンと大学芋がそっと置いてあることがありました。

母の日の手紙

私は、今までの反省と感謝の気持ちを込めて、母の日に手紙を書いて渡しました。

「おかあさん、突然、笑えなくなったり、あいさつできなくなったりしてごめんなさい。
私は、今までおかあさんの愛に気づかず、心の中で反発していました。
でも、いまは一緒に暮らせることに対して感謝の気持ちでいっぱいです。
きっと、おかあさんからたくさん学ぶことがあって、今世、家族になることができたんですね。
おかあさんの笑顔、ほんとうに素敵だと思います。
これからも明るい元気なおかあさんでいてください。」

義母がどんな反応をするのかドキドキしましたが、「心のこもった手紙ありがとう。うれしかったわ」と言われて、私のほうがうれしくなりました。

それ以来、義母との距離がだんだんと縮まっていきました。

「Hちゃん、今晩のおかず、一品いただけないかしら」

「いいですよ。でも、その代わりお義母さんのつくったけんちん汁をくださいね」

おかずの一品交換が、わが家の習慣になりました。

特に、義母は揚げ物や餃子、カレーなどはあまりつくらないので、私が担当すると喜んでくれます。

また、義母のつくるけんちん汁はとてもおいしく、主人も大好き。マネしようとしても同じ味にならず、いつもおすそ分けしてもらっています。

(台所が2つあるって、考え方によっては便利なことだな)

料理をきっかけに、義母と気軽に話せるようになっていきました。

いつまでも元気でいてね

翌年、義母と一緒に総本山・正心館に参拝に行きました。

わが家には、義母の母親で、現在102歳の“大ばあちゃん”がいるのですが、一家全員での参拝です。

義母は、最近膝の調子が悪く、歩くのが辛いということで「無病息災祈願」を受けました。

「ありがたいねぇ」と仏に手を合わせている義母。

「お義母さん、また来ようね」

「そうだね。これからもHちゃんと一緒にいろんなところに出かけたいからね」

ニコニコした義母の笑顔がとても輝いて見えました。

いま、私は義母と同じ、家庭保育の仕事をしています。家事のみならず、仕事の先輩としてとても頼りになる存在です。

「やっぱりお義母さんとのご縁ってとっても深いんだなぁ」と、知らず知らずに影響を受けている自分に少し驚いています。

「お義母さん、いつまでも元気でいてくださいね」そう心から願っています。

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