医療革新への挑戦

(最終更新:

日本の医学に「霊的人生観」の革命を!

ロンドン大学名誉上級研究員として多数の論文を発表、賞を受賞し、精神科・心療内科クリニックの院長を務める精神科医・Sさん。世界で活躍するSさんの、日本医学界の変革にかける熱い思いを紹介します。
(Y.Sさん/男性/神奈川県/月刊「幸福の科学」第315号より転載・編集)

「霊性」の視点でもっと多くの苦しみを救える医療に 「霊性」の視点でもっと多くの苦しみを救える医療に

世界の医学は「霊性」を認めている

「霊性(スピリチュアリティ)を前提とした視点を持ち、ポジティブな考え方をすれば幸福な人生が開けてくる」。これは、私が幸福の科学の仏法真理や、最先端の心理学を長年研究した経験をもとに、現時点で得ている一つの確信です。私は、精神科・心療内科の院長として、この考え方を用いて、多くの人の心の悩み解決の実績を、実際に上げています。今の私が、ロンドン大学の名誉上級研究員とし て、欧米の大学と「宗教と健康」のテーマで共同研究を進められているのも、 大川隆法総裁 の説く仏法真理のおかげです。そして、その研究のなかで、日本の医学界が、世界標準から見て極めて遅れていることが分かりました。今の日本に欠けているもの、それこそまさに、大川総裁が説かれる「霊的人生観」なのです。

※霊性(スピリチュアリティ):学術的に「聖なるものを求める気持ち」と定義されている。

苦しく、奇妙な体験

私は、欧米で研究されている「霊性」を前提とした最新の理論を駆使して治療しています。仏法真理に裏打ちされた霊性を大切にする医学理論で、遅れた日本の医学界に、「医学維新」とでも言うべき革新をもたらしたい。実は、私がそう強く願うようになったのには、高校時代の体験がきっかけとなっているのです。医学部受験でストレスフルな毎日を送っていた時のことです。突然母が脳腫瘍に倒れ、母の病気と受験の重みで精神が張り詰めていた私を襲ったのは、毎夜の金縛りでした。睡眠不足から常に体は重く、頭痛もし、さらには死者の霊とおぼしきものが見え、幻聴に悩まされる。誰にも言えない苦悩の日々が続きました。私にはこの経験があるので、精神科に来る人々の苦しみがよく分かるのです。

誰にも言えない悩みを克服したい

私は、自分の心身を守るための「指針」を探し求めました。般若心経を毎日唱えることもしましたが、症状は一向に改善しませんでした。そのまま無情にも時は過ぎ、私は受験に失敗。それからは、ただ苦しむのではなく、「なぜ、この原因不明の症状は起こるのか」を、冷静に見つめるようになっていきました。そんなとき、 書店で大川総裁の著書『 太陽の法 』 に出会ったのです。1991年でした。私は内容に衝撃を受けました。心の構造や悩みが生じる理由が、霊界との関係も含めて極めて合理的に書かれていたのです。

悩みの正体がわかった

「心の法則をここまで解き明かせるなんて……」と、貪るように書籍を読むなかで、「心が粘着質で暗い波長になると、それに同調する悪い霊が引き寄せられ、心身に不調をきたし、霊障・憑依現象を引き起こす」という「波長同通の法則」を知りました。幻聴や金縛りの原因が、ついにわかったのです。私は、「心の波長」を変えるため、書籍に書かれていた「八正道」という心の修正法を実践し、自らの悪しき信念を改善するよう努めました。それによって、ものごとの受け止め方が変わり、心の状態が変わると、今まで悩まされ続けてきた金縛りや幻聴の症状が改善したのです。まるで、さなぎが脱皮をして蝶になるように、重い鎧を脱いだように体が軽く、仏法真理という智慧の力を実体験したのです。

ポジティブ心理学との出会い

大川総裁の教えが本物だと確信した私は、この劇的な実体験を伝え、私と同じ症状で苦しむ人を助けたいと切望するようなりました。そして、今まで以上に努力を重ね、見事医学部に合格。入学を機に幸福の科学の信者となりました。さらに数年後、私は自らが体験した、心と体の関係をより深く解明するために大学院へ進学し、医学博士号を取得。研究者としての将来が開けはじめていました。しかし、日本の医学は唯物論が支配的で、「宗教と健康」などの関係を解明することも、霊的人生観に基づく医療研究もできません。このまま日本で研究することに限界を感た私は、魂の底から込みあげる「うずき」に突き動かされ、私は自らの理想を実現できる大学を探し求めました。海外の大学数十カ所に、「霊的人生観をベースにした医療研究をしたい」と手紙を送り続け、そして、ついに霊性を前提とする最新の心理学「ポジティブ心理学」に出会ったのです。

すべてを捨ててロンドンへ

私は「給料なし」を条件に、ロンドン大学で研究することとなりました。この学問は、仏法真理に比べるとまだ未熟ではありますが、霊性を受け入れていない日本の学問世界と比べれば、雲泥の差です。当時在籍していた大学からは、何度も思い止まるよう説得されました。しかし、私はすべてを断ち切り、2006年、ロンドンへ飛び出したのです。実績も収入もない私は、奨学金と貯蓄を頼りに一日数百円で過ごすこともありました。先が見えない不安に襲われる日もありましたが、研究で実績を出す以外に道を開く方法はありません。その矢先、あの『太陽の法』の著者・大川総裁がロンドンの支部をご訪問されたのです。

成果が認められ、国際的研究者へ

私は、この機逃すまじと、総裁に質問し、「魂を救う医療の実現」という自分の夢を伝えました。総裁はおっしゃいました。「難しい仕事ですが、心配せずに、あなただけの道を歩みなさい」と。その言葉にどんなに励まされたことでしょう。私は、霊性と健康の間にある相関関係を実証する論文を次々発表しました。「心とガン」や、「宗教と寿命」の関連性についてなど、執筆した英語論文は約50本に上ります。その成果が認められ、国際的な学会賞を多数受賞。私は、正式な研究者としてロンドン大学に迎えられたのです。日本の医学界がこの霊性の視点を取り入れ、唯物論思考を克服できれば、もっと多くの患者さんの苦しみを救うことができるでしょう。いつか日本の医学界を変革したいという思いは、強くなる一方です。

理想に燃えて

今、私は日本に帰国しています。大川総裁が、幸福の科学の心の教えを柱にして、新しい文明を創造・発信するという理想を掲げた私学、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)を創設するという話を聞き、いてもたってもいられなかったからです。HSUに医学部ができるかは分かりません。けれど、大川総裁がなされようとしている理想の一助となりたい、日本医学界を変革したいという強い情熱があります。

霊的人生観を日本医学界に

私は、日本の医学界変革を始めるために、これまでの研究成果をもとにクリニックを開所。仏法真理を参考にした最新の心理カウンセリングで、症状が改善するという実績を上げています。未だ世界の常識に反して、唯物論的偏見が蔓延する日本医学界。霊性の視点を医療に取り入れることができれば、日本の医学はどんなに変わるでしょう。格段に前進し、私がかつて体験したような症状を抱える人々を救えるに違いありません。私は今、最初の一歩を踏み出したに過ぎません。すぐには無理かもしれませんが、必ずHSUに医学部をつくりたい。霊的人生観に基づく医療を実現するまで、私は、夢をあきらめません。

霊的世界観と医学の融合を 霊的世界観と医学の融合を

『教育の使命』 『心と体のほんとうの関係。』 (大川隆法 著/幸福の科学出版)より抜粋したメッセージ

人間は「物」ではない

教育の使命

私は、現代医学における技術、すなわち、医療技術や機器、薬物による治療等を否定する者ではありません。「役に立つものは、どんどん使ってよい」というように考えています。ただ、「人間機械論」のような考え方に基づく医学には、一定の疑問を持っています。もちろん、医学には、「物体的な人間」を研究対象とする側面もあるかとは思います。しかし、「人間の肉体には魂が宿っている。人間は、霊界に本拠を持ち、この世に生まれ変わって魂修行をしている存在である」という基礎理念のところを忘れ、人間を「物」としてだけ扱っているうちに、医学が難解な学問となったため、医学部の偏差値は上がる一方で、唯物論の蔓延する傾向も出てきています。こうした問題に対しては、ある程度、「霊的世界観と医学の融合」をなすことができれば、将来的に、幸福の科学大学(編集注:HSU)にも医学部のようなものをつくることは可能かと思います。

(書籍『教育の使命』より)

医学と宗教

心と体のほんとうの関係。

大切なことは、医学と宗教の協調・協力である。
信仰を理解する医師であれば、心の力を使って、もっと病気が治せるであろう。
時には、言葉と薬の併用で、奇跡のように難病も治せるだろう。
また宗教者も、医学の光の部分と協力すれば、悩める人々を救える範囲が広がるだろう。
目的は人々の幸福なのだから、互いに、助け合えることが望ましい。

(書籍『心と体のほんとうの関係。』より)

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