生霊とは何ですか? 生霊の原因と祓い方

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Q. 生霊とは何ですか?

A. 本人の守護霊に、本人自身の強い「念(おも)い」が合体したものです。

生霊の正体

「生霊(いきりょう)」といわれるものの正体は何かというと、本人の守護霊に、地上に生きている本人自身の念(おも)いが合体したものです。

特定の相手に執着し、心のなかで相手を攻撃したり嫌ったりして、「クビにしたい」「どこかに飛ばしてしまいたい」「死んでしまえ」などというような念いを持っていると、その念いが相手のところに行き、ペタッとへばりつきます。これが生霊です。

平安時代の文献などには「生霊が来て、取り憑いている」という話がよく出てきますが、現在においても、生霊はやはり存在し、生霊現象は実際にあるのです。

生霊によって不幸や病気が起きることもある

生きている人間から、悪意を放射される。あるいは恨まれる。あるいは失脚を願われる。こういうことをされると、生霊が取り憑いて、心が自虐的になり、自分の人生をとても悲観的に捉えたり、勇気がなくなったりします。

また、生霊から、病念という一種の呪いのようなものが来て、体の具合が悪くなることもあり、不幸を願っている相手を喜ばせるような現象が起きてくることもあります。

たとえば、成立から千年経った今なお読み継がれている紫式部の『源氏物語』では、源氏の恋人である六条御息所が、正妻である葵の上に嫉妬して生霊を発生させ、取り憑かれた葵の上が亡くなるようすがリアルに描かれています。

生霊と呪いは本当に存在する

平安時代の人は、陰陽師を呼んできて、よく病気治しをしていました。当時の文献には、「生霊が来て、取り憑いている」という話がよく出てくるのですが、現在の時点で、私の感触を述べると、「生霊は、やはり存在する。そういう現象は、実際にある」と言わざるをえないのです。

「生霊」と言われるものの正体は何かというと、本人の守護霊でもありますが、それだけではありません。守護霊に本人自身の強い念いが合体しています。守護霊と、本人自身の念、つまり、地上に生きている人の念いが合体して、グワーッとやってくるのです。

特定の相手に執着し、相手に対して、攻撃する念いや嫌う念い、「クビにしたい」「どこかに飛ばしてしまいたい」「死んでしまえ」などというような念いを持っていると、それが、相手のところに行き、ペタッとへばりつきます。そのようにして、相手に病変が現れてくるケースは多いのです。

生霊が発生する原因とは?

呪いや怨念、あるいは嫉妬心や劣等感、自虐の念などが、一定のレベルを超えて、自分の中で留められなくなった場合、頭の上から燃えたって、モワッとした雲のようになります。やがてその雲が主たる対象に向かって移動し、その人の頭や首、肩、腰などに取り憑きます。

生霊が発生してしまう原因として、人間関係のトラブルが理由であることも多いのです。生霊になってしまっている本人が表面意識では気づいていなくても、潜在意識で思っていることや、苦しんでいる本心の部分が前面に出て、相手に憑いてしまうのです。

たとえば、不平不満や愚痴、怒りを持っている人たちは、そういった“念波”を発信しているので、それが生霊のかたちで発生したりもします。

生霊発生の一例

1.自己実現の理想を描いている若手社員のAさん。

2.Aさんの守護霊も応援しています。しかし、だんだん欲が募ってくると…。

3.Aさんの念(ねん)と守護霊が一体化した「生霊」が、人事部長などに”取り憑き”、結果的に、自分にとっても悪い事態を招いてしまうことも。

生霊の祓い方、あるいは生霊を跳ね返す方法とは?

生霊を祓う、あるいは生霊を跳ね返すには、現実の人間関係や仕事などで発生した問題をすみやかに解決することが大切です。また、自分の心を清くし、美しくし、鏡のようなきれいな心でもって、その「悪意」や「呪い」をかわしてしまうことです。

心がデコボコしていたり、ギザギザであったりすれば、そこに“ピッケル”を打ち込まれ、入ってこられることもあります。したがって、「心をピカピカに磨き上げて、影響を受けないようにする」ための反省や祝福、感謝といった心が大切になります。

反省・祝福・感謝によって心を磨く

怨恨、恨みを解く方法の一つは反省です。自分は恨みを買っていると思ったならば、なぜ恨みを買ったのかについて静かに振り返り、反省してみることです。そして、自分の欲、我欲のままに人の恨みを買ったような事実があれば、その人に直接に謝るか、あるいは心のなかでわびることです。

なかには、まったくの誤解に基づく恨みもあります。この場合は、行き違いを説明できればそれでよいのですが、すでに説明もできないような相手であるならば、心のなかでしっかり和解することです。あるいは、自分の守護霊や指導霊を通して、相手の守護霊にお願いすることです。

このように、みずからを振り返って反省した結果、自分自身に原因があるときには、それを改めることが必要です。また、自分には原因がない場合であっても、相手を責める気持ちを持たないことです。そして、相手にほめるべき点があれば、それをほめてあげること、相手を少々よく見てあげることです。(中略)

したがって、その点について自分の心得違いがあるとすれば、それを素直に謝るか、相手の美点を見いだし、それをほめてあげたり、相手に感謝したりすることが大事です。

これが、生きている人や死んだ人の怨恨の霊、怨念霊といわれるものを取り去るための方法です。

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