子供は「一人の独立した魂」――チック症状のあった息子が、明るく自立した!【体験談】

子供の個性を認めて受け入れることで、息子が自立し、元気になったお話です。
N.Cさん(仮名)(静岡県)・Tくん(仮名・小4)
月刊「ヘルメス・エンゼルズ」 より転載・編集

息子にチック症状が……

「息子にチック症状が」イメージ

わが家の長男、Tの変化に気づいたのは、今から6年程前、Tが幼稚園の年長のときです。
ある日、ふと、見ると、片目をギュッとつぶったり、パチパチとまばたきをくり返したりと、ふだんと違う様子が見受けられました。
しばらくして、風邪で病院に行ったとき、小児科のお医者様から「この子は神経質ですか?」と聞かれ、初めてTの症状が「チック」であることを知りました。それ以来、人から見られることが気になり、「イヤだなあ。私の育て方が悪いみたいじゃない……」と思ったのを覚えています。
その後、小学校の担任の先生からも「Tくんはチックが出ますね。お母さんはご存じでしたか?」と聞かれ、(原因は何?何がいけないんだろう)という思いが、心に残って消えませんでした。

心を見つめ、子育ての見直しを

チック症状は、ストレスが体に現れているのだとも聞き、私は、これまでの子育てを一つひとつふり返ってみることにしました。
(……生まれたとき、かわいかったなあ)
――でも、実際は、核家族のうえに主人は仕事で忙しく、私の子育てはスタートから孤独と不安でいっぱいでした。それでも、「頑張ってしっかり育てなくちゃ」という母としての責任だけは、人一倍強く感じていたのです。
私の子育ては、Tのちょっとした成長にも、一喜一憂する毎日になっていました。例えば、体重を計ると、育児書に載っている標準体重のグラフに、数値を重ねて書き込んで見比べ、標準より多い少ないに関わらず、少しでもはみ出していると、それだけで心配に――。離乳食の進み具合や、歩く時期、言葉が出る時期など、常に育児書をチェックし、あらゆることに神経質になっていました。身近に相談相手もいなかったので、私は育児書だけを頼りに子育てしていたのです。
そして次第に、長男であるTへの期待がどんどん大きくなっていったように思います。

「子どもは親の所有物ではない」

私は、何かヒントになることがないだろうかと、幸福の科学で出されている本を取り出してパラパラと読みながら、さらに、これまでの子育てを思い返していきました。
すると、 『「幸福になれない」症候群』 という本の中にこんな言葉を見つけたのです。
「子供は肉体的にはよく似ていても、魂としては別であるという観点を忘れてはいけないのです」

(子どもの魂は親とは別のもの……)
その部分を何度も読み返しました。そして、Tのことを、まるで、自分の分身であるかのように錯覚していた自分に気がついたのです。
(私は、自分の枠に、Tをはめ込もうとしているのかもしれない……。そのままのTを受け入れなくちゃ。子どもは親の所有物ではないんだから!)私は、Tの魂が苦しんでいることが、やっと分かりました。

息子本来の姿

それからは、努力して、Tと2人の楽しい時間を作り、押しつけるような言い方や接し方を止めて、小さなことでも積極的にほめるようにしました。よい所を見つけて、「すごいね」「よくがんばったね」「いつも優しいね」と言葉をかけます。「これして、あれして」と指示したり、「早くして」とせかしたりしていたことを反省し、こちらからの要求をできるだけおさえ、見守るようにしました。これまでは、いったん約束したことも、「お兄ちゃんなんだから待っててね」と後回しにすることが多かったので、約束もちゃんと守るようにしました。
しばらく続けるうちに、Tに変化が見えてきました。笑顔が多くなり、本当に明るくなっていったのです。伸び伸びとしたTの様子に、「これがT、本来の姿なんだ」と、改めて子供を信じて子育てすることの大切さを実感しました。

伸び伸びと個性を生かして

「伸び伸びと個性を生かして」イメージ

チック症状は、すぐにはおさまりませんでしたが、私の見方はあきらかに変わっていきました。症状が出ると、「ぼく困ってるんだ」「今、不安でいっぱいなんだ」と、Tがサインを出しているんだと思えるようになったのです。私の方が、子どもに教えられているのだと思うと、心が波立たず、気持ちがとても楽になっている自分にも気づけました。
Tは、どんどん元気になり、その年の秋にはチック症状もすっかりなくなりました。自分から手をあげて、全校生徒の前で作文を発表したのもこの頃です。
これからも、息子の個性を伸び伸びと生かして、大きく羽ばたいていけるように、親として支えていきたいと思います。

オススメ書籍

『「幸福になれない」症候群』 (大川隆法 著)


『「幸福になれない」症候群』(大川隆法著/幸福の科学出版)

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