水子供養で幼い子どもを天国に導く方法

子どもを幼くして亡くされた方は、「自分の責任でそのようなことになってしまった」と、深い罪の意識を持ったり、自分を責めたりしてしまうことが多いものです。
また、新しく家族として迎えたばかりの愛おしい存在が、亡くなってしまったと いう、その悲しみは深く、できれば自分が代わってあげたかったと考える方もいるかもしれません。
幼い子どもを亡くした母親の悲しみや自責の念を解消することは、容易なことではないでしょう。しかし、いつまでも自分を責め続けていると、今度はご自身が体を壊してしまいかねません。
悲しみを乗り越えて、少しでも前向きに“一歩”を踏み出すために、親として、亡くなった子どもにしてあげられることは、いったい何があるのでしょうか。

親子の縁の霊的真実

まず、知っておかなければならないことがあります。それは、親子の縁の霊的な真実についてです。

人の命は、この世かぎりのものではありません。
「生まれ変わり」という言葉があるように、私たちは人間として生まれては、「あの世」と言われるもともといた世界に還(かえ)り、また生まれ、あの世に還る―ということを繰り返しながら、「魂」を鍛えているのです。
人は人間として、肉体をもって地上に生まれてくる前に、魂として天国で、自分の「人生計画」を立てることになっています。その時に「自分は一生を通じて、どのような人生経験を積んで、経験から何を学び取り、どのように成長し、どんな道で世の中のお役に立っていくのか」などの計画を立てるのです。
その時には、一生を通じて、どのような人と出会い、交友や師弟の関係を持ち、生きていくのかを大まかに決めることになっています。
その中でも、最も大切なのが、親子・家族の関係です。 人間が生まれ変わる中で、最も影響を与え合い、深い縁を持つ人々のことを「ソウルメイト」といいます。
家族や親子として生まれてくる場合は、そういった生まれ変わりのなかで、最も縁が深い存在、「ソウルメイト」であることがほとんどです。
生まれてくる前に子どもは親に、「あなたの子どもとして生まれさせてください」「あなたの家族として生まれさせてください」とお願いをし、親も子に対し「はい。よろしくお願いします。」というように答え、家族として生きる約束をします。
この世に生まれるときは、そういった天国での出来事は、一度すべて忘れることになっているのですが、親子の縁は非常に深く、一度の人生のみで無くなるようなものではないのです。
そのような霊的真実を知った上で、幼くして亡くなった子どもに向けて、親としてしてあげられることがあります。

幼い子どもを亡くした方へ

幸福の科学には、中絶、流産や死産による水子、あるいは、生まれてまもなく亡くなった子ども、まだ物心がつく前に亡くなった子どもたちなど、 幼い魂に向けた経文があります。

それが、幸福の科学の三帰誓願者に授与される『祈願文①』のなかの「仏説・願文『愛児・水子供養経』」です。

経文の一部をご紹介します。

さあ 見よ
ここに 大仏が
そなたら 助けに 現われた
光の 御手(みて)に 誘(いざな)われ
光の 国に 帰るがよい

(「仏説・願文『愛児・水子供養経』」)

小さな子どもの魂は、自分が亡くなった理由が分からず、どうしようもなくて、両親のいるあたりでうろうろしている場合があります。

そこで、この「仏説・願文『愛児・水子供養経』」で供養をすると、彼らには、金色に光る大仏が救いに来てくれて、手を差し伸べているように見えるのです。

「救いが来るから、その御手に誘われて、光の国に帰りなさい」と言っているのです。

父母(ちちはは)を
決して うらんで
泣くでない
もう 過ぎたこと こだわるな
これからは
そちらの世界で 幸福に
楽しく 明るく 遊ぶがよい

(「仏説・願文『愛児・水子供養経』」)

親として、「生まれ変わり」の真実、「親子の縁」についての真実を知った上で、今度は子どもに対して、それを伝えていくことが大事です。
そうすることで、幼子の魂も安心して天国に還っていくことができます。そのために、幸福の科学の「仏説・願文『愛児・水子供養経』」は非常に大きな救いの力となります。

中絶に関しての考え方

ここで、「うらんで泣く」というのは、例えば人工流産(中絶)に対してです。
日本では、平成28年度の人工流産は、届け出のあるものだけでも年間で15万件以上行われました。届け出の無いものも含めると数倍の件数になるでしょう。
霊的な真実として、女性が妊娠して、満9週目の段階で母親のおなかに魂が宿ります。天上界にいた大人の魂が、蛍の光のような形になり、小さいながらも新たな人間として母親のおなかに宿るのです。
しかし、人工流産の増加によって、 地上に出るはずだった多くの魂たちが、その人生計画を中断させられてしまって いるのが現状です。 人工流産は勧められることではありません。
たしかに、そのままでは母親が死んでしまうような、母体が危険な状態にあるとき、犯罪行為によって妊娠した場合など、正当な理由で人工流産せざるを得ない場合もあります。
しかし、正常な夫婦の営みで授かった子どもは縁のある魂なので、本来、人工流産はすべきではありません。 せっかく、人間として何十年か生きる人生計画を立て、地上の世界に出ようとしたのに、母親の胎内にいるときに中絶されてしまうと、それが魂の傷となって残るのです。

子どもたちへの導き

家の中のどこかでじっとしていて、父母をうらんでいたりすると、どうしても成仏できません。これも一種の執着なので、よくないのです。その「うらみ心」を解かないと、天国に上がれません。

「父母が悪い」と責めるような、うらみ心を持っていては子ども自身も救われないので、それを解いてあげなければ子どもは天上界に還れません。

「あなたが死んだのは、もう何年も前のことです。

いつまでもそれにこだわっていては、これからのあなたの魂修行がありませんよ。

そちらの世界こそが、本当の世界ですよ。

『この世に生まれたかった』『この世でもっと生きたかった』という気持ちはあるでしょうが、この世は仮の世界なのですよ。

この世では、長く生きても数十年です。 あの世の世界こそが、本当の世界なのですから、そちらで幸福に生きなければいけないのですよ。

この世に対する執着やこだわり、『生まれたかった』『もっと生きたかった』という気持ちを解いて、あの世で幸福に暮らしていれば、チャンスがあったときに、また人間界に生まれてくることもできます。

人間界よりも、あの世の世界のほうが、本当は幸福なはずです。

父母をうらむ気持ちや、この世に執着する気持ち、『この世に人間として出たかった』『生きたかった』という気持ちを持っていては、幸福になりませんよ。

そちらのほうが幸福な世界なのですから、そちらで幸福になる方法を考えなさい」

(『正しい供養 まちがった供養』 P.126より)

このようなことを教えているのです。

亡くなった子どもを供養する際の心がけ

子どもたちは、「自分は死んでこんなに迷っているのに、親は何もしてくれない。忘れている」と思っているので、親が、「そんなことはないのだよ。あなたの幸福を願って、私たちも仏の教えに帰依し、精進しているのだよ」というところを見せると、子どもも、「うれしいな」と思って、ほっとするのです。

「自分のために、お父さんやお母さんも、仏陀に帰依して、修行をして、人助けをしてくれているのだな」と思うと、子どもも、「うれしいな」と喜びます。

そして、「人助けをして、天国でまた会える日を楽しみにしているのだよ。また、そちらで会えるよ。こちらでも、あなたのことを思ってきちんと修行し、精進しているから、還ったときに、また天国で会おうね」というような話をすると、亡くなった子どもも非常に喜ぶのです。

子どもを幼くして亡くされた方は、「自分がいけなかった」「自分が悪いのだ」と自分を責めてしまうことがあるかもしれません。しかし、必要以上に自分を責め過ぎてしまっては、子どもの魂を心配させて、子どもがあの世への旅立つのを難しくしてしまうかもしれません。子どもの魂を救ってあげるためには、親として、正しく霊的真実を学び、供養の祈り、思いを手向(たむ)けてあげることが大切です。

子どもの魂が天使に誘われてあの世へ還ることを祈る心、お互いがその後も精進し成長していくことを祈る心が、子どもの魂を救うことになり、親としての自らの魂も救っていくことになるのです。

主エル・カンターレの救いの光―幸福の科学の「供養」

故人を偲び、来世の幸福を祈る供養の心は尊いものですが、その一方で、迷っている故人の霊を成仏へと導くには、正しい霊的知識を知らなければ難しいのも事実です。

主エル・カンターレ、大川隆法総裁は、「どのような心で生きた人が、天国に還るのか」「地獄から天国に上がるには、どうすればよいのか」など、私たちが、この世でもあの世でも正しく幸福に生きるための教えを、数多く説いてくださっています。

すべての人の幸福を願われる、主エル・カンターレの教えから、「正しい供養」のあり方を学んでみませんか?

参考文献


人はなぜ生まれてくるのか。人は死んだらどこに行くのか。
こうした根源的な問いに答えることこそ、宗教の大きな使命であると幸福の科学は考えます。
霊的な真実を知ることで、人生は大きく変わります。このサイトでは様々なテーマで霊的真実をお伝えしています。

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