愛
愛 与える愛
愛とは、人からもらうものではなく、相手の幸福を願って与えるものです。
与え切りの気持ちで、相手を幸福にしていく行為です。
これを「与える愛」と呼びます。
反対に、愛は人からもらうものだと思っていたり、相手を自分の思い通りにしたいと思っていることを「奪う愛」と言います。
与える愛とは、「自分がしてほしくないことは人にしない。自分がしてほしいことを人にしてあげる」という“黄金律”でもあります。
自分のために生きようとすれば、他の人は助けてくれません。ところが、他の人のために生きようとすれば、他の人が助けてくれるのです。
まことに不思議なことなのですが、これは一つの法則だと言ってよいでしょう。
(経典『人を愛し、人を生かし、人を許せ。』より)
幸福になるためには、人から愛を奪おうとするのではなく、愛を与えようとすることがポイントです。
「与える愛」の実践。これが、幸福の科学の説く幸福論の中心です。
愛の発展段階説
愛には、次のような発展段階があります。
【愛する愛】
隣人愛、家族や友人などへの愛、社会に対する愛、共同体に対する愛
【生かす愛】
指導者、導く者としての愛、知性の愛、理性の愛
【許す愛】
善悪を超えて自己の使命に徹する者の愛(宗教的境地)
【存在の愛】
如来の愛、その人の存在自体が愛、人類史にそそり立つ偉人の愛
愛の段階は関連しあっていて、誰もがそれぞれの段階の要素を少しずつ持っています。
今、どの段階がいちばん輝いているかということが、違いとして現れています。
実践 愛について考えてみよう
【愛の貸借対照表】
私たちは、すでにたくさんの愛を与えられて生きています。
例えば、これまでの人生で、「両親から与えられたこと」と「自分が両親に与えたこと」を思い出して比べてみましょう。
<与えられたこと>
例)自分を生んでくれた
毎日食事を作ってくれた
病気のときに看病してくれた
経済的に支えてくれた
<与えたこと>
例)誕生日にプレゼントをあげた
お手伝いをした
【小さなことを喜ぼう】
「愛」が難しいと感じる方は、小さなことに感謝してみましょう。
日々、生かされていることを思い出すと、心が温かくなります。
・朝、目が覚めて、今日も生命が与えられている
・ごはんをおいしく食べられた
・出勤できる
・友人と話ができる
・お日様が照っている
【おすすめ経典】愛についてもっと知りたい方に
第3章「愛の大河」では、「愛とは何か」という根源的な問いの答えが示されています。人間にとってどれほど愛が大切であるのかが、感動とともに胸に迫ります。
人間にとっていちばん大切な「愛」の教えがわかりやすく説かれた幸福の科学の入門書。
人々が求めつづけてきた「愛」。その愛の不思議な性質を、やさしい言葉で説き明かす心輝かせる人生論。