元小学校教諭の女性に奇跡が臨むまで—ウツにさよなら。笑顔になれた!【体験談】

職場の悩みを抱えてウツ病になり、仕事も家事もできなくなってしまったHさん。しかし大川総裁の法話を聴いているうちに、奇跡的な変化が現れてきたのです—。

月刊「幸福の科学」397号より転載・編集

仕事が手につかず

私が重度のウツ病になったのは、今から4年前、54歳のときでした。

小学校教諭だった私は、特別支援学級の担任になり、“ADHD”と言われる生徒さんを受け持ちました。しかし、授業中に教室を飛び出してしまう子や、すぐにキレてしまう子たちの指導がうまくできません。

(・・・お母さん方にも、もっと協力してほしい・・・)

保護者にお子さんの指導をお願いすると、関係が悪くなってしまい、教育委員会で問題になることもありました。

(もう、嫌だ・・・)

心の余裕がなくなり、仕事が手につきません。病院に行くとウツと診断され、精神安定剤をもらいましたが、薬嫌いだったこともあり、飲むのをやめてしまいました。

そして担任になって9カ月後に、休職・・・。

恐怖心に襲われて

(良かった、これできっと良くなる)

しかし、逆に症状は悪化していきました。

不眠が続き、頭はいつも“何かがかぶさった感じ”で重たく、身体を起こしていられません。ソファで休んでいても、戸外(こがい)の鳥のさえずりが不気味に聞こえ、恐怖心が湧(わ)いてきます。

炊事(すいじ)もできず、主人が私を気遣って、料理を作ってくれました。私はとうとう、まったく笑えなくなってしまったのです。

(ああ、しんどい。楽になりたい—)

友人からの電話

重苦しい日々を送っていたある日。

「Hさん、元気?」

友人のYさんから電話がありました。

「実はね、私、ウツになって・・・」

するとYさんは、私を心配して、幸福の科学の支部に誘ってくれたのです。

「支部に行かない?元気になれるよ」

そういえば、私が以前、“プチウツ”になったときも、Yさんが幸福の科学の映画精舎に誘ってくれたおかげで、気持ちを立て直せたことがありました。

(家に居ても、気がふさぐだけだし・・・)

救いを求めて行ってみることにしました。

御法話ビデオの“奇跡”

後日、Yさんの車で古賀支部に行くと、信者のSさんが迎えてくれました。Sさんは、以前、ご自身のつらい状況を幸福の科学の教えで乗り越えた体験をお持ちの方で、私の話も親身になって聞いてくれたのです。

「今はつらくても、この教えで元気になれますよ。大丈夫ですよ」

Yさんは、知り合いの方に起きた奇跡について話してくれました。

「ある女性が末期がんになってしまったんだけど、“50巻ビデオ”(※1)を観続けて、今は快方(かいほう)に向かっているのよ」

50巻ビデオとは、大川総裁の法話が収められたビデオ集のことです。Yさんは、法話で神仏の教えを学ぶことで、心が明るくなり、心身の病気も癒(いや)されていくという話をしてくれました。

「法話ビデオは神仏の光に満ちているのよ。聴いていると元気になれるよ」

(・・・せっかくだし、観てみようかな)

私は、法話を学んでみたくなって、支部に通って拝聴することにしました。

※1:幸福の科学草創期の、大川総裁の主要な法話50本を収めたビデオ集(現在はDVDで頒布)。

暗い心に取り憑く“悪霊”

自分で車を運転して、支部に通い始めましたが、ビデオをかけると、なぜか“叱(しか)られているような感じ”がして苦しく、内容もまったく入ってきません。Yさんに相談すると・・・。

「そういうこと、あるんだよ。きっとHさんに憑いてる悪霊が、教えを聴かせないように邪魔してるんだと思う。でもね、『波長同通の法則』(※2)があるから・・・」

(波長、同通・・・?)

「暗い心でいると、その波長が地獄に通じて悪霊を引き寄せてしまうんだけど、大川総裁の法話を学んでいくと、心の波長が天上界の波長に合っていくから、悪霊が憑いていられなくなるんだよ。観続けていくと、必ず取れるからね」

「・・・そう。分かった、続けてみるわ」

私はYさんを信じて、ビデオを全巻観ようと目標を決め、支部に通いました。

聴き続けると、不思議なことに、10巻目からだんだんと内容が分かるようになっていき、心境が落ち着いてきたのです。

特に、法話「人を愛し、人を生かし、人を許せ」(※3)が、私の心に響きました。

「一定の苦境あるいは困難、艱難(かんなん)のなかをくぐってこないと、真なる強さというものは出てこないんです。(中略)皆さんが過去、もし多くの失敗をされてきたとしても、それをプラスに生かしていく道がある(中略)と言っておきたいのです」

(今の苦しい状況も、自分を磨くためにあるのかも・・・)

少し、希望の光が見えた気がしました。

私は、支部では法話を拝聴し、家では幸福の科学のお経『仏説・正心法語』(※4)のCDを聴き続けました。すると、神仏に護(まも)られているように感じて、恐怖心が安心感に変わっていったのです。そして驚くことに、半年も経たないうちに、仕事に復帰できるまで回復しました。

※2:心の世界では、同じ波長のもの同士が通じ合うという法則。悪霊の憑依(ひょうい)は、この法則に基づいて起こる。

※3:『人を愛し、人を生かし、人を許せ。 』(大川隆法 著 幸福の科学出版刊)に収録。

※4:幸福の科学の根本経典。詳しくは月刊「幸福の科学」397号 28ページ、46ページへ。

大川総裁の言葉が転機に

その数カ月後、私にさらに大きな転機が訪れました。福岡で行われた、大川総裁の大講演会に参加させていただいたのです。

大川総裁は、真実の人生観や、日本の政治のあるべき姿、世界の人々への愛の思いを語られました。そして、この教えを広げてユートピアを創(つく)る仲間をつくりたいと、力強くこう訴えかけられたのです。

「“幽霊信者”なんかやってる場合じゃないですよ!今立ち上がらなかったら、間に合わないんですよ—」

(ハッ!“幽霊信者”、私のことだ・・・)

私は、神仏のご加護(かご)をいただいてウツから救われたのに、周りの方々に幸せを広げていこうとはしていませんでした。そんな自分を変えたいと、強く思ったのです。

支部活動を通して自分にも家族にも奇跡が

私はそれから、毎週火曜日に必ず支部に通い、お祈りや集いに参加し、地域に幸せを広げるためのお宅訪問もさせていただくことにしました。

法友の皆さんや支部長は、いつも、「感謝の心が大事だよね」「『与える愛』をしていこうね」という話をしています。

そうした日常会話からも学ぶうちに、私は、どうして自分がウツになったのか、その原因を振り返って反省できるようになっていきました。

(私には、人を幸せにしようという思いや、感謝の心が足りなかったんだな・・・)

ウツのときの私は、保護者の方々に「こうしてほしい、ああしてほしい」という不満でいっぱいでした。保護者や教え子の気持ちを分かっているつもりで、本当は自分の気持ちしか考えていなかったのです。

しかし思い返せば、保護者の方々が私を気遣い、励ましてくれたことも・・・。そうした「与えられてきたこと」に、感謝の気持ちが湧き上がってきたのです。

(私、神仏の教えと反対に生きてた・・・)

幸福の科学では、「人間は仏の子である」と教わります。これからは私も仏の子として、周りの方の幸せのために生きたいと思い、退職して支部活動に専念することに決めました。

両親は、支部活動でどんどん元気になる私を見て喜び、幸福の科学に入信しました。また、父は大腸ガンを患(わずら)っていましたが、幸福の科学の映画を観て、ステージ4から1になり、その後、完治するという奇跡もいただいたのです。

今私は、本当に幸せです。これからも感謝を込めて、幸せを広げていきたいと思います。

福岡県古賀支部では毎月、幸せになる心の持ち方を学ぶ経典学習会を開催。大川総裁の著書『鋼鉄の法』の学びを皆さんで深めている。

【伝道者VOICE】元気になってうれしい!

当時のHさんは、感情の起伏(きふく)が激しく、突然泣いたり、パニックになることも。でも、「必ず50巻ビデオを全巻観る!」と決めて支部に欠かさず通い、ウツを克服されたんです。明るく前向きなHさんに戻られて、うれしいです。

Yさん

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