神はなぜ地獄を消してしまわないのですか?【霊的世界のほんとうの話】
Q.神はなぜ地獄を消してしまわないのですか?
A.地獄にいる霊も、もともとは天国に住んでいた健全な人々です。
地獄は、ある意味で病院である
地獄というものは、ある意味では罰なのですが、別の意味においては病院なのです。地獄霊は、神仏の心に反する間違った思いと行いで生き、天国に還れなくなってしまった人々であり、まさしく病人と同じです。「地獄をなくせばよい」という考えは、例えば、「病人をなくせばよい」という考えと同じなのです。病人というものは、もともとはいないのです。もともとは健康な人間しかいないのですが、不養生をするなど、何か原因があって病気になっているのです。しかし、「病人であっても、やがて治れば健康人に戻る。本来の実相は健康人である」と神仏は考えているわけです。あなただって病気をするかもしれません。そのときに、すぐ抹殺されたら困るでしょう。本来は健康なのに、病人になったからといって、「おまえは病院行きになった。病院に入った人は、もう役に立たないから、殺してしまう」と言われたら、困るでしょう。誰しも地獄へ行く可能性はありますし、何百年かかろうとも反省すれば本来の姿に戻ることができるのです。「病人」になったときに、その人を消してしまってよいと言えるかどうか、その人は存在が許されないかどうか、それを考えれば、「仏は、そうとう長い間、待っている、慈悲深い方だ」ということが分かるのです。
*この記事は『霊的世界のほんとうの話。』を参考に作成しました。
参考文献: 『霊的世界のほんとうの話。』 Part4 Chapter1神はなぜ地獄を消してしまわないのですか?