左脳の機能を失っても、希望は消えなかった!【体験談】

(最終更新:

脳出血で左脳の機能を失い、右半身 麻痺まひ と失語症になってしまったM・Hさん。突然降りかかった苦難から立ち上がり、人生を切り 拓ひら く力を与えてくれたものとは―。

M・Hさん(61歳・鳥取県)
月刊「幸福の科学」383号 より転載・編集

逆境の中、信仰を貫いた女性に 臨のぞ んだ奇跡―。 逆境の中、信仰を貫いた女性に 臨のぞ んだ奇跡―。

今から8年前のことです。私は介護の仕事と 姑しゅうとめ の介護で、3時間しか眠れない生活が続き、ストレスから家族にあたってしまう日々を送っていました。
頭痛にも悩まされるようになり、病院に行くと「脳 動脈瘤どうみゃくりゅう 」と診断されたのです。

簡単な手術で治療できると聞いたので、カテーテル手術を受けることにしました。

話せない、体が動かない!

手術当日。麻酔で意識が遠のき、気づくと集中治療室のベッドにいました。

(手術は終わったんだ。 良かった…)

しかし、ホッとしたのもつかの間—。

(あれ? おかしい。体が、体が動かない! …言葉も話せない!)

視線を動かすと、涙ぐんでいる主人の姿が目に入りました。主人は私を見て、「大丈夫、大丈夫だよ」と語りかけてくれました。

(私、ずっとこのままなの…?)

私が分かるのは、「自分では何もできない」ということだけでした。その状況に直面したとき、心の底から 湧わ き上がってきたのは、今までの人生に対する後悔だったのです。

(私はまだ、神様にも家族にも、周りの方にも、何もお返しできていないのに…)

一瞬で変わってしまった私の人生—。しかし、そんな私の心を支えてくれたのは、幸福の科学の信仰でした。

(きっと、この出来事にも意味がある。まだ命があるということは、私にできることがあるはず—)

私は幸福の科学で学び、 「人生は一冊の問題集」「どんな出来事も 魂たましい 糧かて になる」 という人生観を持っていたので、私の身に及んだ事態を前向きに 捉とら えようと思うことができたのです。

リハビリを重ねていくと…

手術から1カ月が過ぎ、容体が落ち着いてくると、集中治療室を出てリハビリが始まりました。
2人の看護師さんに支えられて体を起こしたり、カードの絵を見て声を出す練習をしたり。しかし、言いたいことと言っていることがちぐはぐになってしまいます。

すぐには回復しなくても、大川総裁の 「人生には、いろいろなことがあり、悩みや苦しみもありますが、できるだけ、幸福な面のほうを向き、笑顔をつくることです」(※1) という教えを胸に、毎日、看護師さんたちに感謝し、笑顔を心がけました。

(神様を信じて努力すれば、きっと、話すことだって、歩くことだって、できる—)

主人の話によると、私は動脈瘤のカテーテル手術中に脳出血を起こし、すぐに開頭手術が行われたそうです。

しかし、左脳の機能が失われてしまい、右半身の麻痺と失語症に…。医師からは、「リハビリ次第ですが、以前のように話したり、歩いたりすることは難しいかもしれません」と言われ、主人は相当なショックを受けたようです。

(家族にもたくさん、心配かけたな…。元気になったら、恩返しの人生を送ろう。たくさんの方に、幸福の科学の教えを伝えていこう)

そんな希望を抱いてリハビリに取り組んだところ、数カ月後には、車椅子から立ち上がり、 杖つえ を使って歩けるようになり、自分の意思もポツリポツリと伝えられるようになったのです。私の回復の早さに、医師はとても驚いていました。

※1: 『奇跡のガン克服法―未知なる治癒力のめざめ―』 (大川隆法 著 幸福の科学出版刊)参照。

Mさんが、字の練習をしていたノート。ノートは数十冊にのぼる。

突きつけられた現実

約8カ月の入院生活を 経へ て、春風が心地よい4月に、退院が決まりました。

(やっと家に戻れる! うれしい!)

久々の自宅。元の生活に戻れると喜びましたが、そこで私を待ち受けていたのは…。

(あれ? 前はできていたことが、全然できない)

リハビリでずいぶん回復したと思っていたのに、実際に自宅に帰ってみると、簡単な家事さえできないことに気づきました。体の自由が 利き かず、やかんの熱湯をこぼして 火傷やけど しまうことも…。現実の厳しさを突きつけられ、落胆しました。

(これじゃ、人の役に立つどころか、自分のことさえできないじゃない)

主人が仕事に出かけて一人になると、何もできない自分が 悔くや しくて泣いていました。

大川総裁が目の前に現れて―

ある日のこと、私は体が重くて起き上がれず、ベッドの上で苦しんでいました。なんとか携帯に手を伸ばし、頼りにしていた幸福の科学の支部長に電話をかけると…。

「支部長、助けて…。体がしんどくて」
「Mさん、大丈夫? 待ってて。祈願をしてあげるからね」

そう言われ、電話を切った瞬間。なんと、大川総裁が、私の目の前に“現れた”のです。

—大丈夫。絶対、大丈夫ですよ—

総裁は、私を抱きしめて、優しく語りかけてくださいました。その 御光みひかり に包まれ、苦しみが 和やわ らいでいきます。

(ああ、私も神様に愛されているんだ…)

その神秘体験のなかで、心の不安は消え去り、安心感で満たされました。

(もっと幸福の科学の教えを学ぼう。そして、多くの方に、神様の愛をお届けしていきたい—)

その出来事を境に、神様がいつも私を見守ってくださることを感じるようになり、教学やリハビリにも、ぐっと身が入りました。

以前、写経をしていた大川総裁の著書 『仏陀再誕』 を一文字一文字パソコンに打ち込んで学んだり、法話を何度も拝聴したり。
私のリハビリのために訪問してくれる言語聴覚士の方には、その方に合った幸福の科学の書籍をプレゼントして仏法真理をお伝えしました。

教学や伝道、リハビリを続けるうちに、言葉もスラスラと話せるようになり、朝晩のお祈りのときには、『 祈願文きがんもん 』(※2)を開いて、声を出してお祈りをすることもできるようになったのです。

自分の言葉で祈れることがありがたくて、気づけば涙が頬をつたっていました。

※2:幸福の科学の三帰誓願者に授与される経文

信仰で、心が変わった

そのように信仰生活を続けるなかで、病気になる前の自分の姿を振り返り、反省していきました。すると、思い出したのは、自己中心的な思いと行いの数々でした。

私は強気な性格で、主人が私と違う意見を言えば不機嫌になり、娘には、「あなたのためよ」と意見を押しつけていることが多かったのです。思った事はすぐ口に出、人に物を言わせず、相手を傷つけたことも…。

(私は今まで、周りの方に良かれと思って行動してきたけれど、本当に相手のことを思っていたんだろうか…。自分のためにやっていたのかもしれない)

体が動かせず、話せない状況になって、初めて人の気持ちを考えるようになりました。
神様は私に、人の気持ちを考えることの大切さや、本当の愛を教えてくださったのです。

反省が進むほどに体調もどんどん良くなっていきました。今は、地域の方々を訪問して幸福の科学の教えをお伝えしたり、友人や親戚に電話をかけて会話を交わしたりすることが、私の毎日の楽しみになっています。

以前の私は自己中心的で、いつもせかせかと“生きて”いましたが、神に“生かされている”ことに気づいた今は、ゆっくりと他の人の気持ちを考えたり、仲を深めたりすることが何よりの喜びに変わりました。

これからも、この幸福感や、神の愛を、たくさんの方にお伝えしていきます。

毎日、充実!Mさんのライフスタイル

夜の信仰生活

毎晩、「反省」して一日を振り返り、「お祈り」や「教学」をしてから就寝します。

朝の信仰生活

Mさんは毎朝、『仏説・正心法語』を読んだ後、「経典の写経」や「瞑想」を通して、心を見つめています。

支部活動

休日は、幸福の科学の支部に行き、法友(※3)の皆さんと仏法真理の学びを深めます。

※3:共に教えを学ぶ仲間

地域訪問

午後は、地域の方々を訪問することも。皆さんとのおしゃべりや、ふれあいが楽しみ!

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心を変えれば、未来は変わる

「生かされている自分」ということに気がつかなければ、「愛を与える」というところに思い至らないのです。
生かされているから、「感謝の心」が出てきます。また、生かされているから、「報恩の心」が出てくるのです。

あなたも生かされているのですから、「苦しんでいる人たち、困っている人たち、弱っている人たち、こういう人たちに対して自分ができることは何か」ということを考えてほしいと思います。

『青銅の法』/第5章 愛を広げる力

「人生の問題集」を見つけ、解決しませんか?

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あなたも心の力を学び、運命を逆転させてみませんか?

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