【偉人伝】日蓮―『法華経』を広めて日本の平和を願った僧―

親子で学べる幸福の科学の小冊子 月刊「ヘルメス・エンゼルズ」No.266より、 日蓮の偉人伝を紹介します。

日蓮(にちれん)(1222年~1282年)

「日本一の知者」を目指して

日蓮は、幼い頃から勉強好きでした。「日本一、知恵のすぐれた人になるぞ。」と志し、12才で寺に入ってからも熱心に教えを学びました。

修行するにつれ、日蓮は前々からあった疑問がつのっていきました。

「仏様の教えは一つであるはずなのに、どうしていろいろな宗派(※)が別々のことを言うのだろう…。」

その答えを求めて20年。鎌倉や京都の有名な寺で修行を積み、ようやく一つの考えをみちびき出したのです。

「それぞれの宗派は、仏様の教えの一部を取り出して教えているが、その全てが書かれているのが『法華経』だ。これこそ仏様の教えだ!」

※宗派:同じ宗教の中で分かれたもの。鎌倉時代には、臨済宗・浄土真宗・曹洞宗など多数あった。

『法華経』で日本を平和に

当時、国内では飢饉(ききん)や病気の流行、地震や洪水などの天災が次々と起きていました。

「これは、人々がまちがった教えを信じているからだ。」

そう確信した日蓮は、幕府に「『法華経』をこそ信じれば、日本は平和になる。」と書いた『立正安国論』を提出したのです。

しかし、それが幕府や他の宗派の反発を買い、伊豆(静岡県)や佐渡(新潟県)に流されるなど、何度も苦難にあうことになるのです。

仏に守られた日蓮の命

幕府にとらえられた日蓮の処刑が、まさに行われようとするその時、突然、空に丸い光りが現れ、処刑が取りやめに! 日蓮は「仏様が守ってくださった。」と感謝しました。

その後も日蓮は情熱的な活動を行い、61才で亡くなるまで仏の教えを伝え続けました。

日蓮クイズ! 偉人伝のなかに答えがあるよ。探して答えてね!

Q.小さい頃の日蓮の目標は何だったかな?

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問題の答え:日本一、知恵のすぐれた人になること。

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