力を合わせていじめをなくそう
人に優しくするのは正しいこと
仏や神を信じる心のない人は、正しい心で生きたり、愛の心で生きたりしている人間が、ばかのように見えたり、損をしているように見えたりする。
その一方で、人の悪口を言い放題、人をやっつけ放題の子がいるとする。
そうすると、一見、悪口を言い放題の子、人をなぐったりけったりし放題の子のほうが強くて、正直でうそをつかない子のほうが弱いようにも見える。
しかし、仏様、神様と言われる方は、あなたがたに、「人に優しくしなさい。人を愛しなさい。正しく生きなさい」と教えている。
人をなぐったり、けったり、傷つけたりした人が、その証拠があがらないために、のうのうと逃げのびることができたとしても、その事実は、仏の目に、確かに焼きつけられて記録されているし、あなたがた一人ひとりの心のなかにも、きちっと残っているんだ。
どんな理由があってもいじめは絶対にしてはいけない
「いじめは悪なんだ」ということを強く思っていなければ、いじめそのものをなくすことはできないんだ。
「いじめは、いつの時代にもあることだし、いまはいじめがとてもはやっていて、もう止めることはできない。どうにもならない。」と言って放っておくと、いじめはますます拡大していくだろう。
しかし、私はくり返しキミたちに言っておきたい。どんな理由をつけても、やはり、いじめは悪であり、してはいけないことなんだ。
いじめは人間として最低の行いだ。それをだまって認めることも、悪いことだ。それは人間としての弱さだろうけれども、悪いことは悪いと、きちんと言えるようにならなければならないね。
仏の子どうしが力を合わせて地上をユートピアにしよう
人間としていちばん大事なことは、仏の心をみずからの心として生きることなんだ。自分の心にも仏性*という仏の性質があるように、他の人の心にも仏の性質がある。自分も他の人も同じく仏の子なんだね。
そうした仏の子を大切にし、仏の子どうしが協力し合って、この地上にユートピア世界をつくろうとすることが、いちばん大事なことなんだよ。
キミたち一人ひとりの力は弱いかもしれないけれども、善の思いが、地域全体へ、そして国全体へ、世界全体へと広がっていったときに、この世は平和になり、ユートピアになっていくんだ。
*仏性:やさしさ、明るい心、努力する心、勇気など、だれにでも生まれつきそなわっている性質で、神様が人間にくれたもの。
神様は正しいことをする人の味方!
どうか、弱い者をいじめようとする心を押しとどめて、弱い者を助けようという心を持ってほしい。そして、悪い者を押しとどめようという心を持ってほしいと思う。
仏や神があなたがたの味方であるならば、何もおそれることなどない。
地上にも悪は数多くあるが、「仏や神に勝てる悪はない」ということを信じて、毎日毎日を大切に生きていこう。