障害、難病…なぜ不幸な境遇で生まれてくる人がいるの?【霊的世界のほんとうの話】

障害や難病、虐待や、安心して子供が育つことのできない機能不全家族など、「不幸な境遇」で生まれてくる方々がいます。なぜこんな環境で生まれなければならないのかと、怒りや悲しみを感じるかもしれません。しかし、人間は、あの世で自分の生まれてくる環境を選んで、この世に生まれてきます。その背景には、どんな真実があるのでしょうか。

Q. なぜ不幸な境遇で生まれてくる人がいるのですか?

A.人間は、あの世で自分の環境や立場を計画して生まれてきます。

不自由な体で生まれる霊的な背景

なかには、身体的に不自由な人もいるだろうと思います。 それは、今世だけをとってみたら、たいへん悲しいことですが、その人のライフ・リーディングをしてみると、八割から九割は過去世に原因があります。 人間は、過去の転生において、戦争やけんかなど暴力行為をたくさん経験してきています。 その過程で、他の人を何らかのかたちで傷つけた経験があると、カルマの仕組みとして、まったく同じ部所が傷むことがあるのです。 例えば、過去世でローマ時代に生まれ、他人の目を、くりぬいたり潰したりする経験をしてしまった人もいます。そうした経験をしたために、次の転生では目で苦労する人もいます。同じように、耳で苦労する人もいます。 あるいは、戦争で他人の足などを刀で切って傷つけたようなときに、どこかの転生で一度、不自由な体で生まれることもあります。

不幸な境遇をあえて選んで生まれる人もいる

なぜ不幸な境遇で生まれ〜

あるいは、自分から進んで、そういう環境に身を置く人もいます。地上時代の過ちは過ちとして、もう十分に反省はしているのですが、自分の良心が自分自身を許すことができないため、あえて、そういう環境や立場を選び、「どうか、一度、そういう経験をさせてください」とお願いして生まれてくる人も、なかにはいます。 例えば、「戦国時代に、相手の頭を射抜いた」などという記憶が残ると、「どこかの転生で、償いをしたい」という気持ちが出てくるのです。そうすると、一度、脳のほうに何か障害が起きるような立場で生まれ、苦しい一生を二十年ぐらい送るというような人生を計画するのです。 その二十年間は、本人にとって、ものすごい苦しみだし、家族にとっても、ものすごい苦しみですが、あの世へ還って、フタを開けてみたら、「実は、昔、こんなことがあって、償いをしたかったのか。ああ、これが、今回の人生の問題集だったんだな」ということに気づくことがあるのです。 あの世で自分がそういう計画をして生まれてきたことを忘れ、今世のみの幸・不幸を捉えて、親を恨んだり友人や先生を恨んだり、あるいは、環境を恨んだり国を恨んだりする人がいますが、これは間違いなのです。 ※カルマとは、過去世から持ち越した人生の宿題のこと。

障害があっても魂は完全

また、病気にかかっていたり、何らかの障害を持っていたりしても、魂としては完全です。完全な魂を持っています。 障害などを持っていたりすると、試練として、何十年かのあいだ、苦しみがあるかもしれませんし、家族にも迷惑がかかるかもしれません。しかし、あの世へ還ったら、完全な姿に戻ります。 そういう重荷を背負って生きることは、何らかの魂修行に必ずなっているので、障害などをあまり深く考えすぎてはいけません。「魂的に劣っている」という考え方をとるべきではないのです。 実は、そういう重荷を背負いながら、苦闘し、努力している人のなかには、すばらしい光を秘めている人もいます。普通の人よりも、もっと立派な人が、重度の障害を持っていたり、知的障害者のように見えたりすることも、この世にはあるのです。 光の天使たちが、一定の使命を持ち、そういう姿で生まれていることがあります。世の中の人たちを何らかのかたちで教育したり、親に対して教育をしたりする必要があって、そういう姿で出ている場合もあるのです。 したがって、外見だけで判断してはいけません。 障害など、いろいろな悪条件を持っている人も多いと思いますが、実は、まわりの人に何かを教えたり、まわりの人の性格を優しくしたりする修行もしているのです。まわりの人たちは、そういう人から逆に教わっているわけです。 何らかの障害を抱えていることについて、どうか、「これは菩薩行の一部でもあるのだ。本人は大変だけれども、ほかの人を教えているのだ」ということを知っていただきたいと思います。



参考文献:『じょうずな個性の伸ばし方―お母さんの子育てバイブル』(大川隆法 著)

参考文献:『霊的世界のほんとうの話。』(大川隆法 著)

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