柔和忍辱の心 ―大川隆法総裁 心の指針172―

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大川隆法総裁の書き下ろしである「心の指針」は、幸福の科学の布教誌月刊「幸福の科学」で連載されています。全国の支部でもポスターを掲示しており、幸福の科学の毎月の顔として、世間でも広く知られています。

月刊誌で心の指針を読みたい方は、月刊「幸福の科学」4月号でもご覧いただけます。


今月の「心の指針」では、人格を磨き、本当の意味で強くなっていくための指針が説かれました。支部長や本部長としての経験を重ねながら、心の修行を続けている、幸福の科学 東京本部 本部長 辻 雄文(つじ たけふみ)さんにお話を聞きました。

リーダーとしての挫折

私は、今回の「心の指針」が「人生の珠玉(しゅぎょく)の言葉」であると感じるとともに、私が自分の限界に直面した体験を思い出しました。

数十年前、ある部署でリーダーを任されたときのこと。張り切って指示を出しましたが、部下は思うように動かず、実績もまったく出ませんでした。私は女性の部下に、良かれと思って「もっとこうしたらいい」「ああしたらいい」と仕事の進め方をアドバイスしましたが、相手の表情はどんどん暗くなるばかり。そして部下はポツリと一言、「そんなに裁かれると、苦しいです……」とつぶやいたのです。私は裁いているつもりはまったくなかったので、ガーンときて、ものすごいショックを受けました。

柔和忍辱の心を持つと・・・

その夜、私は御本尊の前で反省し、心を見つめていきました。すると、自分でも気づかなかった本音が見えてきたのです。それは、(何でみんな動かないんだ)と部下を責める思いでした。その本音が伝わっていたから、部下が動かなかったんですね。心の中の思いは、本当に相手に伝わっていくのだと実感しました。

過ちを猛省した私は、大川隆法総裁が説かれる「与える愛」の教えで、「相手の立場に立って考える」という点を改めて実践しようと決意しました。次の日から私は、部下の話に積極的に耳を傾け、相手の思いや個性、苦しみなどを理解するよう努力しながら、部下がしてくれたことには感謝を伝えていきました。すると部下も心を開いてくれて、仕事も順調に進むようになったのです。

その経験を通して、人を理解しようとする「柔和な心」や「愛の心」、批判を受け止める「忍辱の心」を持つことが、自分を成長させていくためには不可欠なのだと学ばせていただきました。トラブルが起きるのは、「今の考え方では成長が止まるよ」という“天からのアドバイス”かもしれません。そんなときは、大川総裁の教えを学ぶことで、心の器を広げていけます。ともに学びを深め、成長の喜びを味わいませんか。


本内容は、月刊「幸福の科学」第386号より転載し、編集を加えたものです。

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