性転換は許されないこと?〈LGBTに関するお悩み相談〉

(最終更新:

【質問】

自分が女性であることがいや。もし今世、性を男にした場合、来世はどうなるのでしょうか。(10代女性)

「性同一性障害」は宗教的には病気でも障害でもない

おそらく、一般的に「性同一性障害」と呼ばれるケースだと思われます。

しかし、「性同一性障害」は宗教的には病気でも障害でもありません。

自己認識において、肉体の「性」と、魂の「性」が不一致であることが問題です。

LGBTの中で、「L=レズビアン」「G=ゲイ」「B=バイセクシャル」は性志向(恋愛の対象が女性か男性か両方か)の問題ですが、「T=トランスジェンダー」だけは、肉体の「性」と、自己認識の「性」の違いが問題になります。

そして、宗教的に見ると、「性同一性障害」は、「女性の肉体に男性の魂が宿っている」または「男性の肉体に女性の魂が宿っている」という状態であるため、性の不一致を感じているということが霊的な真実なのです。

LGBTの4つの霊的原因

なぜ、女性の肉体に男性の魂が宿ってしまったのでしょうか?
「性同一性障害」の原因を霊的な視点から考えてみましょう。

原因1 人生計画として、あえてこの性を選んで生まれている場合

人生計画で、あえて魂とは異なる性別の肉体を選んで生まれる場合があります。 例えば、人生修行のために、男性の荒ぶる魂が女性の体に入っているようなケースです。

病気カルマ・リーディング

大川隆法 あと、女子に二連続で生まれた理由の一つは、明治維新期の戦いで、若干、荒っぽかった面もあったのかなとは思いますね。つまり、「男に生まれたら、もう、命が幾つあっても足りない」というように思って、“配慮した人(霊人)”がいるような感じはします。おそらく、この人の“魂の家系”のなかに、何か、ある程度、「まとめ役」というか、「世話役」のようなことをしている人がいるように思うんですよ。その人が、「男子に生まれると、イスラム過激派みたいになる」と見て配慮したのと、先の戦争のときも、「男子で生まれたら、命を長らえないような死に方をするだろう」と予想していた面もあったのかなと思います。おそらく、男性的に行って、ものすごく過激な生き方をした場合、「魂の休息のために、多少、女性を経て、力を蓄えてから、また、男性で戦う」というのもあるのかもしれませんね。まあ、今、聞こえてくる内容から見ると、「だいたい、五人以上、人殺しをした場合は、次回、転生では女性になる場合が多い」と言ってよいでしょう。
斎藤 五人以上を殺めてしまうと、女性として……。
大川隆法 生まれることは多いと言ってよいでしょう。
斎藤 なるほど。
大川隆法 一般的にはね。
斎藤 はい。一般的には……。
大川隆法 それで、少し“休まないといけない”というわけです。”

(書籍『病気カルマ・リーディング』より)

原因2 人生計画で選んだ性になれなかった場合

また、何らかの理由で人生計画と違う性の肉体に入ってしまった場合もあります。たとえば、決めていた親が自分の魂の性と違う性の子供しか生まなかった場合です。

心と体のほんとうの関係。

人間には、この世に、繰り返し男性として生まれてくるタイプと、女神風に、繰り返し女性で生まれてくるタイプと、男女交互に生まれてくるタイプと、三種類ぐらいあります。最近、「性同一性障害」というものがクローズアップされてきていますが、これには、「これまで、ずっと男に生まれていたのに、今回は女に生まれた」「ずっと女で生まれていたのに、今回は男に生まれた」というように、従来とは逆の性で生まれ、少しショックを受けているケース、いわば、あの世で生まれ変わりの計画を立てた際の“計画ミス”の場合があると思います。たとえば、生まれる前に、「両親は絶対にこの人たち」と決めていたところ、その人たちは一人しか子供を生まないこともあります。その場合は、たとえば男として生まれるつもりでいたのに、女性の体に入らなくてはいけなくなることもあり、生まれたあとに、「あれっ、俺は男のつもりだったのに女性になっちゃった。困ったな」と思うことがあるわけです。

(書籍『心と体のほんとうの関係。』より)

原因3 憑依霊に影響されている場合

さらに、憑依が原因の場合もあります。女性に男性の霊が憑依して、自己認識が男性になってしまった場合は、その影響で女性が好きになったりすることがあります。

自由・民主・信仰の世界

それと、もう一つだけ宗教的に言わせていただくと、「魂が前世では別の性だった」という場合もあるけれども、「今世で生きている間の憑依霊」というケースもあるのです。つまり、男性が女性霊に、あるいは女性が男性霊に憑依されて、「自分がそうだ」と思い込んでいる場合もあるわけです。

(書籍『自由・民主・信仰の世界』より)

原因4 仕事のために性を選んでいる場合

芸術的な仕事をするために、感性が細やかな女性的な魂の人が、今世は男性として仕事をしている場合があります。通常6人からなる魂グループの半数が女性、半数が男性で、交互に生まれ変わっている場合など、今世男性であっても女性的な感覚があって、それがアートやデザインなどの世界で高く評価されたりする理由になっているケースもあります。

男性霊だけれども、性が転換して女性に生まれたというような人の場合は、今やや欲求不満の方がいらっしゃるかもしれませんし、本来、女性霊が多いのに男性に生まれたというような方の場合は、人に認められるのになかなか苦労しているところもあります。本来、女性霊なのに男性で生まれているような方の場合は、芸術センスとか、感性的なお仕事で自己発揮していることが多いように思います。
( 「Are You Happy? 」2016年01月号 「『女性リーダー入門』講義① 卑弥呼の語る、女性リーダー論」 )

大川隆法総裁の考え

大川隆法総裁はこの問題について、さまざまな説法を通して次のように説かれています。
ここでは、書籍『自由・民主・信仰の世界』からの抜粋をご紹介します。

自由・民主・信仰の世界

私たちは、教えのなかで、過去世で男性だった人が転生して女性に生まれていたり、女性が男性に生まれていたりすること、あるいは、女性を繰り返して生まれたり、男性を繰り返して生まれたりしている方もいることを知っています。
つまり、「前世で女性の人が、今世は男性に生まれた」「前世で男性の人が、今世は女性に生まれた」というようなことはあるのです。男性の体のなかに女性霊が入っている、あるいは、その反対もあるわけです。したがって、心としては、そういう傾向がありえることは知っています。それが分かっているので、差別はされるべきではないだろうとは思います。
しかしながら、そういう、男性が女性に生まれたり、女性が男性に生まれたりすることがあるというのは、どういうことかというと、「せいぜい生きて三万日ぐらいの人生なので、今回、生まれたそれぞれの性のなかで、やるべきことをきちんとやりなさい、花咲かせなさい」と命じられているのだということです。そう思っていただきたいのです。(中略)
そういうわけで、「これは、医者が言うような、あるいは、裁判官が思うような簡単なものではないのだ」ということは知っておいたほうがよいでしょう。

(書籍『自由・民主・信仰の世界』より)

性同一障害を自覚した時の対処法

「もしかしたら、自分は、性同一障害かもしれない……」
そんな傾向を自覚したときの対処法について、考えてみたいと思います。

心と体のほんとうの関係。

現代では、人工堕胎をされる場合もありますし、いろいろと難しいことが多いのです。結婚が予想外の相手になってしまうなど、予定していた人生計画とは少し条件が変わってしまい、思ったとおりにいかないことが多いのですね。
予定とは違う性で生まれてしまったとしても、その人の「魂の兄弟」が男女の霊の混合体である場合には、普通は諦めるし、今回、「初めて男性」「初めて女性」という場合でも、潔く受け入れて生きる場合もあります。
ただ、あなたの友人の場合は、「どうしても納得がいかない」ということなのだろうと思います。肉体とは違う性の魂が宿っているため、「自分は、こんなはずではない」という気持ちが抜けきらないのでしょう。
たいていの場合、ほかの「魂の兄弟」が、全員、女性霊か、全員、男性霊の場合に、一人だけ違う性で生まれると、そういうことが強烈に起きやすいと言えます。
ただ、長い転生で見ると、男性か女性か、どちらかに交互に生まれることは、やはり多いのです。人生経験としては、両方やらないと、充分ではないからです。
その人は、今回、自分が計画した性とは違う性で生まれてしまったのかもしれませんが、それも魂にとっては一つの経験になるのですから、それはそれで、割り切って生きてみるのも一つですし、「絶対、納得しない」ということなら、性転換手術等を受けるのも一つの方法かとも思います。(中略)
そのあと、どういう生き方をするかは、その人自身の選択です。
その事実を、一生、恨みに思って生きたとしても、ろくなことがありませんし、どこかで割り切らなくてはいけないでしょう。「すべてが自分の思うとおり」というわけにはいかないのですね。
たとえば、身長や体重から、見た目、頭脳の中身まで、「自分の思ったとおりではない」ということで悩んでいる人は、たくさんいると思います。生まれる前の計画とずれて、「こんなはずでは」という人は、たくさんいるのです。
みな、そういうことに耐えて生きているので、どうか、孤独にならないで、頑張っていただきたいと思います。

(書籍『心と体のほんとうの関係。』より)

対処法① そのままの性で今世の人生を生きる

人間はもともと男性女性どちらにも生まれることができます。生まれた性が、たとえ魂の自己認識と違っていても、その性の良さを学ぼうと努力することが大切です。魂の器を広げる絶好のチャンスと考えてみましょう。

対処法② 性転換手術等を受けるのも一つの方法

どうしても違和感がぬぐえない、絶対に納得できないという場合は、性転換手術等を受けるのも一つの方法です。

大切なのは心が天国的かどうか

あなたの来世がどうなるのか、次も女性になってしまうのか、今度こそ男性で生 まれられるかどうかは、あなたの今回の人生での「心の持ち方」にかかっています。
大切なのは、「心が天国的かどうか」です。
たとえ自分の心の性と肉体の性が違っていても、正しい信仰心を持って、魂の向上を目指していこうと努力することで、あなたの今回の人生に与えられた「問題集」をクリアすることができれば、来世はきっと明るいものになるでしょう。

自分に与えられた肉体に、違和感がある場合もあるでしょう。
幸福の科学の精舎で、深く瞑想し、自分の心を見つめ、心を探究していくことで、その“違和感”の霊的な背景理由は何なのか、次第に分かってくることがあります。
そして、自分が魂の向上、人格の向上を目指していくためには、今回与えられたこの人生の中で、どのような選択をすべきなのか。“魂修行”という観点から、考えることが大切です。
動画でも、より詳しく回答をしていますので、あわせてご覧ください。

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