死ぬと人はどこに行くの?初七日、四十九日の霊的真相

Q. 人は死ぬとどこに行くのですか?

A. 四十九日ぐらいであの世に行き、生前の反省をします。

「死ぬと人はどこに行くのか」をイラストで分かりやすく解説

人間の魂は、死後、どのようになるのでしょうか。

普段「死後の世界などない」と思っていても、「もしあったらどうしよう」と考えたことはありませんか?

死後の世界が恐れられる理由の一つは、「死後の世界の話は数多くあるけれども、そこに行って帰ってきた人がほとんどいないために、よく分からない」というものがあると思います。

誰にも必ずこの世を去る瞬間が訪れます。その時、私たちは、どんな体験をするのでしょう?

もしかしたら、「人間は死んで肉体が焼かれたら何もなくなってしまう」と考えているかもしれませんが、そうしたことは絶対にないのです。

突然の心臓発作で亡くなってしまった方のケースから、「人は、死んだらどうなるのか」を学んでみましょう。

1.肉体から魂が抜け出す

心臓が停止して亡くなった後に、肉体に宿っていた魂が抜け出します。魂(霊)になると、周りの人に話しかけても通じません。初七日(しょなのか)のころまでは、戸惑いながらも、自分の葬儀や家族の様子などを見て過ごします。

やがて、日がたってきて、ある程度の期間が過ぎると、霊体として、この世の物質的なものが少しずつ落ちていきます。そして、「そろそろ行こうではないか」と言われてあの世に旅立ちます。

霊子線…肉体と魂をつなぐもので、心臓停止から一日ほどで切れます。霊子線が切れたときが人間の本当の死で、生き返ることはありません。霊子線が切れないかぎりは、魂が肉体に戻って、生き返ることもありえます。

初七日、四十九日の霊的真相

昔からよく初七日、それから四十九日と言います。この初七日の七日間ぐらいは、魂はだいたい自宅の近辺にいるものなのです。そして家の人に話しかけようとしたり、いろいろなことをしていることが多く、なかなか家から離れません。(中略)
一週間ぐらいは、死んだ場所を中心としたところで、魂は生活をしております。

四十九日と言いますが、死んでから二ヵ月弱の間に何が起こるかと言うと、死んだ人がその後、どういう世界に行って、どういう生活をするかということが、ここでだいたい決まるのです。この数十日ぐらいの間に、死後の行き先が決まります。

スムーズに旅立てる人

死後一週間以内に、先に亡くなった両親や兄弟など、縁ある方が迎えに来てくれます。

幽霊としてさまよう人

死後の世界をまったく信じず、魂やあの世も信じていないと、自分が死んだことに気づかずに、この世をさまよい続けることも……。

2.三途の川を渡ってあの世へ

導きの霊に連れられて、「三途の川」のあたりに来ます。川の向こうでは、菜の花などのきれいな花がたくさん咲いていて、身内や友人など、いろいろな人が迎えに来ます。

そのため「天国に来た」と錯覚しますが、このあたりはまだ霊界の入り口です。川を渡ってしまった場合はもう帰ってくることができないと言われており、三途の川は「天国・地獄をふるい分ける前の世界」で、生死の境界線なのです。

三途の川の渡り方

三途の川の渡り方は数種類あります。
川面(かわも)を飛んで渡る人、舟で渡る人、泳いで渡る人、溺れかけながら渡る人など、その人の心境に応じてさまざまなスタイルで渡ります。

三途の川の渡り方でその後のコースのよしあしが予想できるのです。

川を軽やかに渡れる人

正しい心で生きていた人は、川の上をスーッと渡ったり、橋が架(か)かってその上を渡ったり、渡し舟に乗せてもらったりします。

溺れながら渡る人

お金や地位などに執着がある人は、溺(おぼ)れながら渡ります。そのとき、"執着の象徴"である、お札や名刺などを落としていかなければいけません。

3.自分の人生を見て、生涯を反省する

三途の川を渡ってしばらく行くと「照魔シアター」と言われる映画館のような建物があり、ここではなんと「守護霊の目で見た『自分の一生』を編集し、ダイジェスト版の映画にしたらこうなる」というものが上映されるのです。

この映像では、生前の行いだけでなく、心の中で思ったことまで全部公開されます。観客が陪審員となり、内容に応じて天国行きか地獄行きかが判定されます。

これは、たいていの人にとって、嫌なものです。恥ずかしいシーンや隠したいシーンが多く、ほめてもらいたいシーンはそれほど出てきません。

逆に、「ほめてもらいたい」と思って、いろいろと画策しているようなところが出てきたりします。

このように、「自分はどういう人間であるか」が明らかにされてしまうのです。

上映が終わったときに、拍手が起こるか、それともシラーッとしているか、みんなの反応を見れば、「自分は、これから先、どの世界に行くべきか」ということが、何となく分かってくるのです。

そのようにして反省をし、あの世での行き先が決まります。

天国に還れる人

生前、清らかな心を保ち、人のために生きた人は、多くの人に祝福され、天国に還(かえ)れます。

天国は人に好かれるような人たちがいる世界です。

笑顔を絶やさず、素直な心で生き、多くの人に好かれ、多くの人を愛することができる人を目指しましょう。

「その人がいると居心地が悪い」と思われるような人は、天国には住めないのです。

地獄に行く人

身勝手に生きたり、他人を苦しめたりした人は、地獄に赴(おもむ)き、反省が終わるまで天国に還れません。

一日の間に去来する思いのなかで、人を責める気持ちや恨み心が占める時間がかなり長いようならば、注意が必要です。

また、地獄に通じる思いは「呪い」に通じ、相手に悪しき影響を与えます。人を呪っていると、同じような恨み心を持つ「悪霊」を引き寄せてしまうのです。

悪霊に憑(つ)かれると、恨みや嫉妬などの悪い感情がさらに増幅されますし、マイナスの心で生き続けていると、死後は地獄に堕ちてしまうので、生きている間に呪いの発生源である「六大煩悩(ろくだいぼんのう)」を点検し、心を正しく統御し、磨いていく方法を学ぶことが大切です。

あの世に持って還れるものは心しかない

真実への目覚め

死んで、あの世に持って還れるものは、みなさんの心しかありません。
この世にあるものは、あの世には何一つ持って還ることができないのです。
家も財産も服も、この世の学歴も地位も、何であろうと、あの世に持って還ることはできないのです。
あの世に還るときには心一つです。
心が美しいかどうか。
心が清らかであるかどうか。
心が豊かであるかどうか。
それのみが問われます。

「天国の門をくぐるときには、この世のものを何一つ持っていくことはできない」ということを知ってください。

「あの世に持って還れるものは心しかないのだから、この世で経験する、さまざまな事柄は、自分の心を磨くための材料にしかすぎないのだ」ということを、どうか、どうか、強く強く思っていただきたいのです。
それが人生の目的そのものでもあるわけです。

(経典『真実への目覚め』より)

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