月刊誌で心の指針を読みたい方は、月刊「幸福の科学」2021年1月号でもご覧いただけます。
今月の「心の指針」では、「皮一枚の美」に惑わされて悪魔の攻撃を招くことへの戒めが説かれました。人間として生きる上で、どのように欲望のコントロールを心がけていけばよいのでしょうか。総本山・日光精舎 の伊田信光館長に伺いました。
伊田 信光(いだ しんこう)
総本山・日光精舎 館長
1952年、岐阜県生まれ。京都大学法学部卒業。三菱商事(株)、曹洞宗僧侶、民宿経営等を経て、幸福の科学の信仰に出合い、90年に出家。2019年より現職。
今月の「心の指針」で大川隆法総裁は、「色情の悪魔は手強い」、「現代では、性欲や色情の問題が最も混乱を生むので、油断せず警戒しなさい」とお説きくださいました。
「志」を持つと踏み止まれる
自分自身を振り返ってみますと、20代で総合商社に勤めていた頃は、付き合いや接待のために“銀座赤坂六本木”で一晩に何件も梯子(はしご)をするような環境にいました。お酒を飲んで、ダンスパーティ、麻雀、ゴルフと、いろんな遊びをするわけです。田舎出の私は、最初は目新しい派手な世界に振り回されていました。でもやがて、ものすごく虚しさを感じて、密かに精神世界の本を読むなど、心の世界を求めていました。
今思うと、快楽に溢れた世界にいながら踏み止まっていられたのは、やはり「道を求めたい」という志を持っていたからだと思うのです。
欲を抑える「自己の発見」
その後10年以上経ってから、私はやっと大川隆法総裁のご著書を手にし、真実の信仰に出合うことができました。そして「人間は仏に創られた存在で、魂を向上させるために、肉体に宿って生まれてくる」という人生の意味を知ったのです。
そうした霊的人生観を学ばなければ、私が商社時代に見てきたように、「五官(眼・耳・鼻・舌・身・意)を満足させることが幸福だ」と錯覚してしまいます。しかし、本当の幸福はその逆で、自己中心的な欲望を抑えて、静かに心を見つめ、感覚器官ではない「真実の自己」を見つけなければいけないんですね。
「真実の自己」とは、仏の子としての自分です。現代はストレスから色情や夫婦の問題に到るケースが多いのですが、これも日頃から自己中の心を抑えて、伴侶への感謝を「ありがとう」と言葉で伝えていくことが大切なのだと思います。
ただ、教えを知識として頭で学んでも行動が伴わないことがあるので、精舎で心の修行を行い、真に体得することをお勧めしたいのです。
心の眼を開いて正しく生きていくために、共に精進していきましょう。
本内容は、月刊「幸福の科学」第407号より転載し、編集を加えたものです。
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日光精舎で「真実の自己」を見つけましょう
「欲望のコントロールには『志』が必要ですが、その志も、単なるこの世的な目標ではなく、ご自身の魂の本質からくる『心の疼(うず)き』を見つけることが大切です。日光精舎の『八正道・中級』などの研修が特にお勧めです」(伊田館長)
総本山・日光精舎(栃木県) TEL 0288-50-1277
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