月刊誌で心の指針を読みたい方は、月刊「幸福の科学」2021年9月号でもご覧いただけます。
今月の「心の指針」は「自己の客観視」です。このテーマは自己啓発系の書籍等でもよく扱われますが、大川隆法総裁は「もっと高次な視点からの自己客観視」を説かれました。本指針を学ぶヒントを、横浜正心館 ・新谷美知夫講師に伺いました。
横浜正心館 講師 新谷美知夫(しんたにみちお)
1951年、石川県生まれ。建設会社勤務を経て、1990年に幸福の科学に出家。関東、九州・沖縄地方で支部長を務め、精舎講師としては十数年の経験を積む。八正道研修をはじめ、心を見つめる研修に定評がある。
優しく接したつもりが・・・
今月賜った「心の指針」では、「本当の自己客観視とは、どういうことか」を教えていただきました。
自分を客観的に見るのは、とても難しいことです。私が支部長だった時、こんなことがありました。
ある女性の信者の方から、「支部長から出ている“波動”がきつすぎて、つらいです」と、苦痛を訴えられたのです。
(ええっ、なんで!?)と、愕然(がくぜん)としました。私は皆さんに優しく接していると思っていたからです。でも、「正見」(正しく物事を見る)の教えに照らして反省していくと—。
私には「支部をもっと良くしたい」「信仰者は、こうあるべき」という理想がありましたが、自我があったために、純粋な愛の心ではなく“裁き心”になり、「厳しさ」や「押し付け」になってしまっていたことに気づいたのです。
(ああ、申し訳なかった・・・・・・)
自分を正しく見るには、もっと人の心を知る必要があるのだと痛感し、自戒するようになりました。
「神仏の御心」に照らして
“客観視”と言っても、人目を気にして「人からどう見られるか」を考えるのは「この世的な見方」です。本当の自己客観視には、まず「神仏の御心」を知り、「神仏の目から見て、自分はどうあるべきか」を考えることが大切です。
私は精舎で反省研修を重ねている方を数多く見てきましたが、神仏の教え(仏法真理)を学びながら自分の心を見つめている方は、次第に周りの人の心も分かるようになります。すると、「愛」や「責任感」が広がって、器がどんどん大きくなりますし、人々と共に生かされていることに感謝が深まり、魂の幸福をつかんでいかれます。
誰もがいずれあの世に還ると、「照魔の鏡」に全人生を映し出され、自分の本当の姿を見せられるといいます。その時に困らないよう、「自分の守護霊に、全部見られても恥ずかしくない生き方」を心掛けて、共に精進してまいりましょう。
本内容は、月刊「幸福の科学」第415号より転載し、編集を加えたものです。
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自己客観視の具体的方法が学べる『真説・八正道』
「私は、本書の『正見』のところで説かれている“自己客観視の方法”を実際に行ってみて、『自分の見方と人の見方は、こんなに違うんだ!』と気づいて驚きました。自分を離れて物事を観る習慣が身に付きますので、ぜひ実践してみてください」(新谷さん)
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