左翼活動家からの転身―ずっと探し求めていた生きる意味が分かった!―【幸福体験談】

(最終更新:

「世の中を良くしたい」という願いから、学生運動、組合活動に参加するも、不全感を抱き続けてきたTさん。

ある日、仏法真理に出合い、「本当の幸福を広げる活動」を見つけました。

学生運動を始めた大学時代

「皆さん、聴いてください! 今度の学生自治会選挙に私たちの仲間が出ることになりました。このビラを読んでください!」

今から46年前、大学生だった私は、授業前の教室に"突入"しては、手製のビラを配り、自治会や政治に無関心な学生たちに向かって、自分たちの大学がお金に釣られて産学連携を進めていることや、大学自治会が共産党に牛耳られていることなどを批判し、「大学には高度な自治が必要だ」と熱弁を振るっていたのです。

子供の頃から、「人は何のために生きるんだろう」と、人生の意味を求めていた私は、小・中・高とガールスカウトで奉仕活動を行い、退団後も、「世界平和のために、何かしなくていいのだろうか」と模索さしていました。

その後、大学に入り、熱心に社会改革運動をする先輩方の姿に心惹かれ、自分も活動に参加。

友人たちと勉強会を開き、マルクスやエンゲルスの思想を学ぶようになりました。

「弱者を虐(しいた)げて利益を上げる企業は許せない―」

当時、公害問題が起きていたこともあり、私たちのなかには「企業は弱者の犠牲の上に利益を上げている」という認識が強くありました。

だから、企業や富裕層から富を集めて分配する「福祉国家」を実現し、平等な社会をつくらなければいけないと信じていたのです。

「本当に幸せになれる考え方は?」

ただ、運動を続けるうちに違和感を感じることもありました。

学生運動をしている友人たちは、「世の中を変えたい」「社会的弱者を助けたい」と立派なことを言っていますが、こと私生活となると乱れている人が多く、男女でくっついたり離れたりを繰り返し、子供ができて堕胎する人も…。

(こんなんで、世の中を良くできるの?自分たちは正しく生きなくていいの?)

私は、その"答え"を求め、さまざまな思想書や宗教書等を読むようになりました。

組合活動の一方で、募っていく不安

大学4年生の夏、私は公務員試験の二次試験で落ちてしまい、仕方なく一般企業に就職。しかしその会社では、生理休暇を取ろうとすると上司に怒鳴られました。

また、先輩方が産休を取ろうとしても、実際には取れず、表向きの制度だけになっているなど、法律で認められている労働者の権利が著(いちじる)しく制限されていたのです。

(産休も取れないなんて! やっぱり制度がきちんとしてる役所に勤めるしかない)

私は、企業で働きつつも、毎年、公務員試験に挑戦し続けました。

26歳のときに、学生運動仲間だった主人と結婚。その翌年に試験に合格し、区役所に転職しました。

役所では(働く人の権利を守ろう)と、組合活動に参加。日頃から、労働者の権利を守るための署名集めやビラ配りなどに熱心に取り組みました。

また、環境問題にも興味を持ち、休日には、原発反対運動や、自然破壊を防ぐための緑地保全活動にも参加するようになりました。

(このままじゃ、世の中がもっと悪くなっちゃう)

当時を振り返ると、私の心には企業や政府に対する怒りがいつも渦巻き、暗いニュースばかり報道される社会に不安や焦りを感じていました。

探し求めた「人生の意味」を知って

そして30歳になった頃。役所の同僚から、大川隆法総裁の書籍を紹介されました。

当時は神智学等の本も読んでいたので、興味を持ち、何冊か借りて読んでみたのです。

すると、そこには、私たち一人ひとりが仏性を宿した「仏の子」であり、魂を磨くために苦しみの多いこの世に生まれてきていることや、各人が魂を輝かせつつ、互いに愛し合える「ユートピア社会」を創ることが、人間の人生の使命であると説かれていたのです。

(魂を輝かせ、ユートピアを創る…)

私は、「人生の答え」をやっと見つけられたように感じました。

(もっと、この教えを学んでみたい!)

私は、当時発刊されていた大川総裁の書籍や御法話テープを次々と買い求め、ほどなく幸福の科学に入信しました。

教えを学ぶなかで、私は、自分から他者を愛する「与える愛」に生きるか、人から愛を求める「奪う愛」に生きるかが、人間の幸不幸を左右することを知りました。

(私も、与える愛に生きたい―)

まずは主人に、感謝の思いを言葉で伝えるように心がけました。

「お父さん、いつもお仕事お疲れ様」

「T子こそ、いつもありがとな」

主人も優しい言葉を返してくれて、毎日の生活のなかに、深い幸せを感じるようになりました。

また、職場では、「出会った方に少しでも幸福になって欲しい」と思い、窓口に来られた方の話を親身に伺い、どうしたら解決できるかを一緒に考えました。

すると、始めは暗い表情だった方も、帰る時には笑顔になり、感謝されることが増えました。

(目の前の人を愛するって、こんなに幸せなことなんだ)

そこには、組合活動で感じていた不安感や焦燥感は、カケラもありませんでした。

私は今まで、人を助けるために「環境を変えよう」としてきましたが、真に人を幸せにするには「まず、目の前の方に愛を届けることが大切なのだ」と気づいたのです。

富を肯定できる自分へ

さらに、幸福の科学では、経済学や政治思想についても学ぶことができました。

『発展思考』

発展思考 〔改訂版〕

マルクス主義の根本にあるのは、貧しさを正当化する考え方なのです。
「あなたや私を含めた人間が貧しいのは、私たちから搾取している人たちがいるからだ。(中略)貧しい人は、いつも正しくて、豊かな人は、いつも悪いことをする。だから、暴力を使って革命を起こしてでも、この豊かな人たちを引きずり下ろさなければいけない。そして、貧しい人の共同体をつくり、平等に住まなければいけない」(中略)「この思想を信奉したら、どうなるか」というと、貧しさから脱却することは絶対にできないのです。

(書籍『発展思考 〔改訂版〕』より)

(え? 貧しさを正当化するって…?)

私は衝撃を受けました。今まで、企業は弱者から絞り取っているから、再分配するのは当然だと思っていたからです。

しかし、大川総裁は、その根底には「お金持ちへの嫉妬心」があり、その思いを持ち続けていると「貧しさから抜け出すことはできない」と教えてくださいました。

言われてみれば、自分も思い当たることがありました。

私の実家は小さな商店で、生活に不自由はないものの「贅沢は出来ない」という感覚がありました。

そのなかで、知らず知らずのうちに「お金持ちがうらやましい」という思いを強く持っていたのです。

でも、大川総裁の教えを学んで、成功者の多くが正当な努力で豊かになっていることや、大企業が創られたために雇用や富が生まれ、多くの人が恩恵を受けているという事実を認められるようになったのです。

(神仏は、私たちが努力して豊かになっていくことを望まれているんだ―)

また、大川総裁は、豊かな人を嫉妬せずに祝福し、自分でも努力や創意工夫を重ねることで、どんな環境からでも道を拓いていけることを説いてくださっています。

(この教えを学べば、きっと貧しい人たちも救われる!)

私は、友人や周囲の人々にも、幸福の科学の教えを伝えるようになりました。

本当のユートピア社会を目指して

大川総裁は宗教家ですが、政治や経済、国際情勢なども説かれ、それを学ぶことで進むべき道が分かります。

例えば、大川総裁が2009年に幸福実現党を立党し、国防強化を訴えたとき、国民も政治家も、北朝鮮・中国の脅威を、まだ十分に認識していませんでした。

しかし、10年以上経った今では、両国の軍事的脅威は世界的な問題になっています。

また、東日本大震災後、世論が"脱原発一色"になった時、大川総裁は即座に、エネルギー自給率が低い日本が原発を止めては国防の危機を招くと訴えられました。

その後日本は多くの原発を止め、発電のために化石燃料を大量に輸入するようになりましたが、中国の海洋進出でシーレーン(海上交通路)が脅かされており、原発が必要であることが誰の目にも明らかになっています。

今まで「憲法9条は守るべき」「原発は悪」と信じていましたが、大川総裁の教えを学んでから、諸外国から見た日本の姿など、より広い視点で物事を考えられるようになりました。

以前の私は固定観念に縛られ、「閉じた世界」に生きていたと思います。

今、私は大川総裁の教えを一人でも多くの方にお伝えしたくて、毎週、地域のお宅を訪問しています。

時には、過去の私のように、左翼思想をお持ちで宗教を頭から否定される方もいますが、そうした方々も「世の中を良くしたい」という願いは同じです。

神仏の教えをお伝えするなかで、いずれ、本当の幸福を広げる仲間になっていただけると確信しています。

今、危機の時代に日本にメシアが降りて、人類のために教えを説かれていることを、すべての方にお伝えしたいと思います。

あなたの人生を変える出会いが、きっとある!

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この記事は、 月刊「幸福の科学」No.423より転載し、編集を加えたものです。

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