家族のキズナを強める方法!【光のことば】
この記事は「ヘルメス・エンゼルズ」No.300より抜粋・引用しています。
親子で学べる光のことば「キミが家族のためにできること」
自立(※1)した大人を目指そう
今回は、家族のキズナを強くするために、キミに何ができるか、話してみよう。
子どもは、両親や大人の言うことを大事に聞き、やっていかなければいけないこともある。けれども、子どももまた、自立していかなければいけないんだ。自分でできることは自分でしていって、立派な大人になっていくことが大切だね。
そして、自立していくまでの間に、「自分の責任とは何なのか。」ということを勉強していき、「大人もまた、いろいろな問題をかかえていて大変なんだ。」ということを知っていくことが大切なんだ。
※1 自立…自分の力で生きていけるようになること。
お父さんとお母さんの両方が働く家は多い
今は、7割ぐらいのお母さんは、何か仕事を持っているといわれている。東京などは家を借りるときの金額も高いので、家を借りるお金がはらえないとか、塾の費用が出せないとかいうことで、働いているお母さんが多いんだ。
ただ、人間の能力には限界がある。
キミが家に帰っても、「お父さんもお母さんもいない。」とか、「洗たく物がかごからあふれて山のようになっている。」とかいうことがあるかもしれない。それから、「今日、ぼくが学校でけがをして帰ってきたのに、だれもめんどうを見てくれなかった。」とか、「ズボンが破れてしまったのに、そのままだ。」とかいうこともあるかもしれないね。
そういうことで、いろいろと不満が出てきて、親子でけんかをするようになり、家庭の不和(※2)が起きてくることもあるんだ。
ただ、お父さんとお母さんが両方とも働いているときには、「人間の能力には限界があって全部はできないのだ。」ということや、「本当はしてやりたくても、できないことがたくさんあるのだ。」ということぐらいは、子どもたちも理解しなければいけないね。
※2 不和…仲が悪いこと。
キミも家族を助けよう!
だから、子どもだって、「自分でできることは自分でしなければいけない。」ということなんだ。
例えば、家の用事でも、お母さんができないときには、キミにできることをすることだね。買い物など、ついでにできることがあれば、やってみよう。お父さんのことでも、何かできることがあったら、やってみよう。
それから、キミが弟や妹のめんどうを見てやれば、親はずいぶん楽になるよね。
勉強でもそうだよ。自分ひとりで勉強ができずに、いつも親に見てもらわなければいけないようでは、親にふたんがかかってしまうね。だから、自分で勉強できるようになるのは良いことなんだ。
家族は「運命共同体(※3)」!
家というのは、本当は家族を守るためにあるんだ。だから、家庭があることは大事なことなんだよ。
最後におたがいを守ってくれるのは家族しかない。キミが大人になっても、親やきょうだいは守ってくれるものなんだ。
家族というのは、戦争のときのように、たとえ国がどんなに乱れているときでも、最後まで、おたがいに助け合い、守り合い、弾の中をくぐりぬけて、何とか生きのびなければいけない。こういうものを「運命共同体」と言うことがある。このことを知っておかなければいけないね。
やはり、家族はおたがいに助け合いたいものだ。
どこか悪いところはあったとしても、良いところのほうをもう少しほめたり、「こんないいことをしてくれたんだよ。」と人に話したりしていったほうがいいんだよ。 (おわり)
※3 運命共同体…喜びも悲しみも、共に分かち合う人々の集まり。