いつも子供を急かせてしまう方へ【ハピママしあわせ相談室 Vol.2】

(最終更新:

幸福の科学で活躍する子育て経験豊富な回答者が、子育ての悩みをもつお母さんたちから寄せられた質問にお答えします。

<今回の悩み>

のんびりタイプの4歳の長男に、つい「早く早く」と急かしてしまいます。どうしたらいいでしょうか?(神奈川県・3児の母)

<幼児教育エンゼルプランV 奥田敬子さんの回答>

◆女性は合理的。子供が生まれると「早く早く」が口癖に

女性は基本的に、子供が産まれると、子供に対して「早くしなさい」が口癖になります。女性はとても合理的な生き物で、家事においても、段取りを考えるからです。例えば、食事が終わってお茶碗を洗っている時にも、「ああ、いま脱水だな」と、洗濯機の音をちゃんと聞いています。そして、せっかく洗った衣類のシワを防ぐため、「茶碗洗いを洗濯機が止まるまでのあと3分で終わらせて、洗濯物を干して、それが終わったら、下の子のおむつを替えて…」というように、頭の中で、どんどん段取りを進めていきます。主婦になると、その能力は倍加していきます。

◆でも子供は早くならない。お母さんが変わる2つの方法

ですが、子供というのは、ママと同じように合理的に生きてはいません。「ぼくの時間」「わたしの時間」で生きているのが子供です。どんなに「早く早く」と言っても、その真意はたぶんわからないと思うし、早くなることはありません。

ですから、お母さんの考え方を切り替えましょう。それには、2つの方法があります。1つは、「早く早く」と言わなくてもいいように、時間に余裕がある生活を自分で構築することです。余裕を持っておくというのは、とても大切です。イライラしたり、小さなことで悩んだり、ついカッとしてしまうのは、心に余裕がないからです。「早く早く」と言っている時も、そういう時じゃないですか?

心に余裕のある人というのは、にっこり笑えるし、逆に落ち着いて段取りを考えられるので、急かさなくても済むんですね。ですから、もし10時に家を出るんだったら、9時半までに出られるように考えておくこと。そうすると、多少子供の動作が遅れても、30分の余裕があるので、待ってあげることができます。

この「待ってあげられる心の余裕」を、まずママが心の中につくり出すことが大切です。

◆教える時は、焦らず怒らず一つひとつ丁寧に

それともう1つ。子供が覚えなくてはいけないことは、一つひとつ丁寧に、段取りよく教えてあげてください。例えば、靴を履くことなら、まずマジックテープを開く。足を入れる。かかとが入らない時のために、靴の後ろの小さなお耳を引っ張るんだよ、その時の手は靴を履く足と同じ方だよと教えてやってみる。そして、マジックテープは1回上に上げて、倒す方向を示してあげる。そういうことを続けてください。必ず、素早く靴を履けるようになります。

この時に、子供が失敗しても、焦ったり怒ったりしないことです。ママは待ってくれる、と思うと、子供は落ち着いて取り組めます。

「早く早く」と言うと、子供も焦るんです。ママが「早く早く」と言うたびに、子供は心拍数が上がります。そして、上がれば上がるほど、うまくいかない。

◆教えてあげられるのは、今だけの大切な時間

丁寧に教えてあげる時間を、二度とやってこない大切な時間だと思って楽しんでください。小学校の3、4年になったら、ママが「早く」なんて言わなくたって、どんどん自分でやっていきます。教えてあげたくても、教えてあげることもなくなっていきます。ですから、今それを楽しんで、そして成長する我が子を喜んで祝福して、ハッピーに子育てをしていただけたらと思います。

幸福の科学グループのさまざまな活動

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