人の時間を奪うな―大川隆法総裁 心の指針198―

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大川隆法総裁 の書き下ろしである「心の指針」は、幸福の科学の布教誌月刊「幸福の科学」 で連載されています。全国の支部でもポスターを掲示しており、幸福の科学の毎月の顔として、世間でも広く知られています。

月刊誌で心の指針を読みたい方は、月刊「幸福の科学」2021年6月号 でもご覧いただけます。

今月の「心の指針」では、「人の時間を奪っていないか?」という観点から、自らの生き方を正していく指針が示されました。自分の悩みを乗り越え、人の時間を活かせる人に成長していくためのヒントを、大阪正心館 の林雅敏(はやしまさとし)館長に伺いました。

林 雅敏(はやし まさとし) 大阪正心館館長

1956年、大阪府生まれ。神戸大学経営学部経営学科卒業、松下電器産業(株)を経て、95年に幸福の科学に出家。人事局長、総合本部長、幸福実現党幹事長、精舎館長などを歴任し、2019年1月より現職。

人々の苦しみを救う仏の光

今月の「心の指針」で語られたように、人は、悩みのときに他の人の助けを求めます。そして一日中、自分のことばかり考えてしまいます。

しかし実は、“悩みがあるから不幸”なのではなく、「悩みの渦中で、他人から“奪おうとする”から苦しくなっている」ということに気づくことが大切なのだと思います。

かくいう私も10年程前、自分の能力の限界を感じて深く悩んだ時期がありました。しかし、いくら悩んでも解決しないので「今できることに100パーセント没頭しよう」と心を切り替えてみたのです。当時私は来世幸福園(幸福の科学の霊園)の講師でしたので、檀家回りをさせていただき、2年間で約1000軒のお宅を回り、心を込めて読経供養を行いました。

そこで私が出会ったのは、愛する人を失った方々でした。わが子を自殺で亡くしたご両親。一人娘の遺影の前で、遺されたお孫さんを抱くおばあちゃん。夫と娘が同じ日に病死した女性……。1000軒のお宅に、1000通りの試練がありました。皆、その苦しみを仏への信仰で乗り越えようとしている。1000の苦しみを、仏が救っている—。それを目の当たりにする日々のなかで、気づけば自分自身の悩みは消え去っていたのです。

悩みの時こそ「利他」の心を

もし、悩み事で心がいっぱいになっていたら、酷なようですが、「そのなかで、人のために何かできないか」「もっと仕事に精を出せないか」「人の幸福を願えないか」を考えてみてほしいのです。すぐには無理でも、「利他」の方向に心の舵を切った方は、比較的早く立ち直れます。

また、「心の指針」の後半で仕事論が説かれていますが、自分を中心にしか考えられない「自己中」の傾向があると、仕事においても“ツボ”を外すので、結果的に人の時間を奪うことになってしまいます。

仕事においても人生においても、「自他の時間を活かす」鍵は、仏法真理を学んで「世のため、人のため」に生きることです。それが、世界を美しくする道であると思います。


本内容は、月刊「幸福の科学」第412号 より転載し、編集を加えたものです。

大人気の「心の指針」が掲載されている月刊「幸福の科学」は、定期購読 もできますので、ぜひご利用ください!

人の時間を活かす智慧を学べる『仕事と愛』

「『仕事ができる人』になるには、大川総裁 の『仕事と愛』をお勧めします。私は企業の人事担当だった在家時代に本書に出合い、心底感動してバイブルにしていました。仕事の心構えから人間関係まで、仏法真理に基づく仕事論の要諦を学べます」(林館長)

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