親子の縁に偶然はない【ヤング・ブッダ】
なぜ、今の両親のもとに生まれてきたのか―。
「自分では親を選べない」という意味の "親ガチャ" という言葉が日常的に使われる現代では、親への不満や葛藤を持つ人は少なくありません。
ですが、真実は逆で、生まれる前に誰一人例外なく天国で親となる人を選び、「生んでほしい」とお願いをしてきています。
今月は、「親子の縁」についてお届けします。
人はみんな天国から生まれてくる
人間は魂の成長のために、この世とあの世を何度も生まれ変わっています。地上に生まれる前には各人が自分で人生計画を立てて、天国から地上に生まれます。そのプロセスを見てみましょう。
生まれる目的を決め人生計画を立てる
この世に生まれるには、まず、人生計画を立てる必要があります。生まれる目的や職業などを決め、それが許可されると、生まれる準備を始めます。過去の転生で解決できなかった課題も、人生の問題集の1ページとして設定することがあります。
希望の両親のもとに生まれる許可をもらう
地上に生まれる前に、両親になってほしい人の仕事や人柄、生まれる家はどんな家なのかを見ながら、親になってくれる人を選びます。そして、両親に「どうか子どもとして生んでください」とお願いをして、親、神様、天使たちに許可をもらいます。
すべてを忘れて地上に生まれる
許可を得たら、ゼロから魂を磨くため、天国での記憶をすべて忘れます。そして、カプセル状の形になり妊娠9週目に母親のお腹に宿ります。
深い縁でつながっている! 親子になるパターン
あなたの親になる人は、ほとんどの場合、過去世やあの世でも「縁のあった人」です。どのような縁がもとになって親子になるのか、その代表的なパターンを見てみましょう。
Pattern 1 前世から縁がある
過去世でも親子
最も多いパターンが過去世でも親子だった場合で、全体の6、7割を占めます。前の人生でお互いに幸せだったからこそ、今世でも同じ家族として生まれてくることを願う人が多いようです。
兄弟、友人、仲間
2番目に多いのが、過去世で友人や兄弟、仕事仲間だった人と親子になるケースです。知人を親として選ぶパターンがあります。
天上界の知り合い
過去世で親子を経験していなくとも、天上界に居たときに知り合いだった者同士が、今世で親子になる場合もあります。
Pattern 2 親の能力が欲しい
あなたの使命を実現し、仕事を成していくために、親が持つ性格や能力、職業などを求めて特定の家庭環境に生まれてくるパターンがあります。
Pattern 3 過去世で憎しみ合っていた
今の親が過去世では、敵や憎しみ合った兄弟、恋敵などである場合もあります。今世で過去世の問題を解決するために、親子になることを選んでくる人もいます。
【 column 】親子の不思議
自分に似た人と親子になる
魂的にある程度、自分と傾向性が似た親でないと、子どもとして生まれてくることはできません。これを「波長同通の法則」と言い、誰もが親と親和性のある部分を持っています。
予定していた親が変わることもある
人口が溢れ、人の流動が激しい現代では、予定していた親同士がめぐり逢わず、別の人と結婚することがあります。その場合も、どちらかの家庭を選んで、お願いして生まれてきます。
【 体験談 】親に感じる「縁」と「感謝」
今の両親を選んできた理由は、人それぞれ。
親に感じる「縁」や、その家庭に生まれたからこそ学べたことについて、「Young Buddha」読者に訊きました。
愛に包まれて生きてることを発見しました
Iさん(千葉県・31歳・介護職)
3兄妹の長男である僕は、幼少期に「兄だから」という理由で我慢を強いられ、心の奥で「親に愛されたい」という思いがありました。
しかし今年、幸福の科学の横浜正心館で〈母への反省研修〉を受けたことで、親への見方が変わりました。研修で親に与えてもらったことを振り返ると、いつもご飯を作ってくれたことや、登校時に見送ってくれたことなど、日常でたくさんの愛をもらっていたことを思い出しました。また、𠮟られた経験も、親の気持ちになって考えることができるようになり、親もつらいなか、僕のためを思って愛の心で言ってくれていたと気づいたんです。親の愛に気づいてからは、仕事でも上司の立場に立って考えられるようになり、注意を素直に聞ける自分に変わりました。
研修を受けて以来、両親だけでなく自分を取り巻く環境や人間関係にも感謝できるようになり、日々、学びの場を与えてくださる主に心の底から感謝しています。
人生の進むべき道を示してくれる両親に感謝しています
Oさん(千葉県・19歳・HSU1年)
今世の両親のもとに生まれてきたのは、父と母、それぞれから学ぶべきことがあったからだと感じます。
父は優しく、信心深い人です。対話を大事にしていて、信仰を持って生きることの大切さや主の教えを守って生きることの幸福をよく話してくれます。
また、母は考え方のスケールが大きい人です。私が小6のときに「政治家になりたいな」と言ったら国連や海外の宗教問題について教えてくれました。母がいつも広い世界を見せてくれるおかげで、夢を大きく描く力がついたと感じます。
今、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)に通っている私は、政治・ジャーナリズムコースで、「自分の国は自分で守る大切さ」を学んでいます。将来は、日本の国防に関する仕事に就いてお役に立ちたいと考えていて、両親から学んだことを活かして政治の分野で「信仰をもとにした幸せな世界」を築いていきたいです。この父と母のもとに生まれてこられて、毎日、心から幸せを感じています。
夢を見つけて、この両親を選んだ理由に気づけました
F・Aさん(千葉県・21歳・HSU短期2年)
僕の両親は、母親が元保育士で、父親は会社員をしています。母は昔から生活習慣や時間に厳しかったので、「怖い人」というイメージがあり、父は仕事ばかりで家にあまりおらず、たまに話すと「話が長いな」としか思っていませんでした。
しかし、8月に受けた「『永遠の仏陀』公案研修」がきっかけで、親への感謝が深まりました。
研修で使命について深めていたときに、ふと自分の名前の由来を思い出したんです。「A」という名前には、周りの人を明るく照らせる存在になってほしいという両親の願いが込められていて、ここに自分の使命があると気づいて、親にめちゃくちゃ感謝しました。また、母親が厳しく育ててくれたのも、僕が真っすぐ成長するためだったのだと気づき、母の深い愛を感じました。
両親に感謝してもしきれなくなり、後日、親に電話でそのことを伝えたんです。
すると、父が人生に対する助言をくれたのですが、以前は苦手に感じていた父親の話が心にスッと入ってきて、一言ひとことに言魂や説得力を感じ、自分の父は偉大だったのだと分かりました。
僕は、人に教えることが好きなので、将来は教育を通して人の心を照らせるようになりたいと思っています。9月にフィリピンにある幸福の科学の支部に行ったときには「世界中のすべての国に、信仰をもとにした教育事業を打ち立てたい」という夢が見つかりました。
母の厳しさや愛、父が持つ説得力は、自分が教育者になるために必要な資質だと思います。このような学びの環境を与えていただいたことに、主の深い愛を感じました。
父と母の姿にならい、世界中の人の心に主の愛を届けていきたいです。
「ヤング・ブッダ」vol.251 親子の縁に偶然はない
■ なぜ、今の両親のもとに生まれてきたのか―。
■ 深い縁でつながっている! 親子になるパターン
■【 体験談 】親に感じる「縁」と「感謝」…etc
この記事は月刊「ヤング・ブッダ」vol.251(2024年11月号)より転載・編集しています