この記事は、隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第117号より転載し、編集を加えたものです。

休日の午後、家族4人がそろうひととき—。
3歳になる娘のはしゃぐ姿に、日ごろ多忙な主人も目を細めています。
高校生の長男も嬉しそう。
ありふれた家族の光景ですが、わが家にこの幸せがあるのは幸福の科学との出会いがあったからです。Mさん(40代・女性)

結婚後のユーウツ

忘れもしない、主人との出会いは20歳のころ。
友人に紹介された彼は、写真が趣味という医大生。

「写真のモデルになってくれませんか?」
「えっ・・・私が、ですか?」

正直、人に撮られるのはあまり気が進まなかったけれど、とても育ちのよさそうな雰囲気の人でしたので、OKしました。

それから撮影で何度か会ううち、私たちはお付き合いするようになったのです。
ちょっと強引なところのある彼。
しょっちゅうケンカもしましたし、別れようかと思ったことも何度かありました。

でも、「大学を卒業するまで待ってくれ」という彼の言葉を信じ、私はひたすら待ちました。
そして6年後に結婚・・・。
長かったです。
ようやく訪れた新婚生活。
いちばん楽しい時期のはずでした。
ところが、私はすぐにユーウツになってしまったのです。

それは、義母のこと。

義母はお茶の先生です。
立派な方だと思っていましたが、いざ自分の姑となると厳しくて参りました。
世間体を気にする人で、“嫁はこうあるべき”と、あれこれと細かく注意してくるのです。

「進物は、M家として恥ずかしくないものを送りなさい」
「お正月の三が日は家から出ないように」

礼儀作法に始まり、家計、隣近所のこと、親戚付き合い、進物の内容や金額、冠婚葬祭の衣装・・・義母はしょっちゅう電話をかけてきます。
明るく伸び伸び育ってきた私には、窮屈でしかたありません。

ちょっと外出して電話に出ないと、「どこ行ってたの?」と問いただされます。
しかし、頼みの主人は、病院の勤務医をしていて忙しく、1週間のうちの半分は家に帰ってきません。

私は主人が帰宅すると、すぐに訴えます。

「聞いて。今日、お義母さんがね・・・」
「そんなこと言うたんか・・・。まあでも、嫁なんやから、ちょっとは我慢してくれ」

主人はぶすっとして、それ以上聞きたくないという顔をします。

「あなたからもお義母さんに、なんとか言ってよ」

何度も主人に訴えましたが、義母に話をつけてくれることはなく、いつも私のところで話を収めようとします。
私は次第に鬱憤(うっぷん)が溜まっていきました。

どうしてかばってくれないの

さらに長男が生まれると、義母は子育てにも介入してくるようになりました。

「お義母さん、それはちょっと・・・」

ある日、我慢できなくなった私は、義母と口ゲンカをしてしまいました。
主人にもこれまでの不満をバーッとぶつけると、主人はすごく怒りました。

「もう、何も言うな!」
「どうしてお義母さんじゃなくて、私のほうをかばってくれないの? そもそも、あなたが『どうしても』って望んだから結婚したんやないの。こんな状態やったら、なんで私がお嫁さんでなければならんの」

義母への不満は、だんだん主人への不満へと変わり、私たち夫婦は必要以外に会話することがなくなっていったのです。
主人は多忙にかこつけて病院に泊まり込むようになり、そのまま1カ月くらい家に帰ってきませんでした。

もう限界・・・。
こんなんなら、もう別れたほうがいいんやないか。
と言っても、子供もまだ5歳やし、自活なんてできそうにないし・・・。
一人で何カ月か悶々とした末、いつも私の相談にのってくれる弟に訴えました。
弟は黙って私の話を聞いてくれました。

「そういうことなら、いまのお姉ちゃんの気持ちに、ぴったりの本があるよ!」

弟は『仏陀再誕』という本を渡してくれました。
大川隆法総裁の本でした。
大川総裁の本は、これまでも弟の勧めで何冊か読んでましたが、心が安らぐ感じがして大好きでした。
『仏陀再誕』を開くと、なんだか懐かしい感じ—。

「私は、おまえたちが涙しているのを黙って眺めていることができない。・・・私は、必ずおまえたちの涙を見つけるであろう」

優しい言葉に、胸がいっぱいになり、涙がボロボロあふれました。

主人を許せない気持ちでいっぱいだった私。
自分の気持ちをわかってもらえなくて、孤独感と寂しさを抱えていました。
でも、こんな私を、じっと見守っている方がいる。
私は一人じゃない—そう思うと、あたたかい気持ちになりました。

魂の縁がある!?

「私も幸福の科学に入りたい」と思いました。
けれども、主人に話をするのは、ちょっとためらいがありました。

以前、幸福の科学の本を主人にも見せようとしたら、「本読むだけで人が幸福になるんやったら、問題は起こってないんちゃうか。そんな簡単なものやない」と反発されていたからです。

「あのー、私、幸福の科学に入ろうと思うんやけど・・・」
「そうか。君の自由にしていいよ。けど、僕にはすすめないでくれ」

主人は、自分まで巻き込まれたくないという感じでしたが、思いのほか、すんなりと許してくれて、ホッとしました。
それから私は、幸福の科学の法友と一緒に学びはじめました。
私にとっては新鮮な驚きと喜びの連続でした。
そのなかでも、いちばん大きな発見は、「魂の縁」ということでした。

「なぜか気が合って友人となったり、夫婦となったり、師弟となったりすることがありますが、これは単なる偶然ではありません。過去の幾転生の過程で、親子や兄弟、友人などであった縁が、くり返し出てきているのです」『釈迦の本心』

「ということは、主人やお義母さんとも?」

これまで私は、「間違ったところに嫁いでしまったのではないか」と思えてなりませんでした。
でも、はっきり「縁がある」といわれてみると、「この苦しみも何か学べということかな。もうちょっとこの家で頑張ってみようか」と思い直したのです。

しかし、そうは思っても、夫婦の関係は相変わらずギクシャクしていました。
口を開けばケンカになってしまうのです。

なぜトマトはおいしいの?

ある日、私は大川総裁の法話を聴きながら、家事をしていました。

「なぜトマトはおいしいのですか」

先生の問いかけが、一瞬、私の耳をとらえました。
ハッとしました。
そんなこと、考えたことありません。

「人間の食用に供される彼らは、おいしさというものをまとって現れてくるのです。ここにもまた、一つの愛があると私は思うのです・・・愛とは、自分のためではなく、他のものに尽くしたいという思いなのです」『愛の原点』

私は家事の手を止めて、しばらく考え込みました。

「トマトはおいしくてあたり前—そうじゃないんだ。トマトだって多くの人に喜んでもらえるように、おいしくなろうと努力しているんだ」

トマトがなんら見返りも求めず、他のものの喜びを、素朴に自らの喜びとして育っていくさまを想像してみました。
私は急に恥ずかしくなってきました。
いつも主人に不満ばかりぶつけていた自分。

よくよく考えてみたら、「たまには“いつもよくやっているね”って、ねぎらってくれてもいいじゃない。私はお義母さんの言うとおり頑張って、ちゃんと奥さん業してるやないの」という思いで、主人に愛情の見返りを求めていたのではないかと気がつきました。

「これって、まさに幸福の科学でいわれてる『奪う愛』や。仕事が忙しくて、なかなか帰ってこれへんのに、疲れ果ててやっと家に帰れば、私がワーワーお義母さんの文句言って・・・。これじゃ、主人だって面白くないよなあ」

なんだか主人に申し訳ない気持ちになりました。

私、変わらなあかんわ

「なかなか家庭ユートピアが築けないんですけど」

たまたま支部長と話をした機会に、夫婦のことを相談してみました。

「Mさん、ご主人の肩を揉(も)んであげたりしたこと、ありますか?」
「いいえ、私はこちらから近づいて何かするとか、甘えるとかはできない性格なんです」

 

支部長は少し考えて、こう言いました。

「あの世から見れば、人生というものは、映画のなかで、ひとつの役割を演じているようなものなんですよ。ここは役者になったつもりで妻を演じてみてはどうですか」
「役割を演じる? そんな考え方があるんだ」

女優のように夫婦という役割を演じているイメージを思い浮かべると、肩の力が抜けていく感じがしました。

「『私はこんな性格やから』と、ちょっと意地になりすぎていたかもしれへん。いままで作ってきたモノサシを、いったん全部はずして、私、変わらなあかんわ」

あたたかい空気

まずは外見から—。

私は髪を明るく染めて、フワッとしたヘアスタイルにしてみました。
服装も明るい色調のものを身につけました。
以前、「髪の毛、染めたらええんちゃうか」と言っていた主人の言葉を思い出したからです。

「主人はお堅い私を求めているわけではないんだわ」

結婚してからの私は、義母からきちんとするようにと言われるうちに、いつのまにか気持ちが萎縮し、服装や髪型まで地味なものを選ぶようになっていました。

でも主人は、結婚前の私のように、明るく華やかな感じのほうが好きなのではないかと気づいたのです。

次に表情。
このところ険しい表情になりがちだったのを反省し、いつもにこやかでいられるように意識しました。

そして会話。
「私の話を聞いてほしい」という思いを抑え、まず主人の話をていねいに聞くよう心がけました。
「いってらっしゃい」「お帰りなさい」というあいさつにも愛を込めました。

とくに力を入れたのはお料理です。
以前、味付けの好みで、主人と対立したこともありましたが、こだわりを捨てて主人の好みに合わせ、心を込めて作りました。
「どうしたら主人が喜んでくれるだろう」と考え、徹底して努力していきました。

しばらくすると、主人は時折、「おや?」という表情を見せるようになりました。
気がつくと顔がほころんでいたり、なんだか機嫌がよかったりと、主人の様子が変わっていくのがわかりました。

私も、ニコニコしている主人を見るとうれしくなります。
「よし、もっと頑張ろう」と、いっそう思いを込めて取り組むようになりました。

1年が過ぎると、家庭にあたたかい空気が流れだしました。

あたたかい空気

あるとき、実家の母と話していたら、思いがけないことを聞いたのです。

「この前、Tさんが、あなたのこと、『最近、料理がすごくおいしくなった。幸福の科学のおかげかな』って言ってたよ」

主人は私には直接なにも言いませんが、うれしさでいっぱいになりました。

「ちゃんと認めてくれてた。よかったぁー」

私も、主人のために努力を積み重ねていくなかで、自分が変わっていく喜びと楽しみを味わうことができたのです。

また、この間に義母への反省も深まりました。
私の気持ちが素直になってくると、義母からの言葉も、私が恥をかかないように助言してくれていたんだと、感謝で受け入れられるようになったのです。
そんな思いで義母に接していると、「Mさん、たいへんでしょ。よくやってるわね」と励ましてくれるようになりました。

主人の本音を知ってまもなくのこと、大川隆法総裁の講演の上映会があり、私はドキドキしながら主人を誘いました。

「こんど、大川総裁のお話があるんやけど、行ってみいひん?」
「・・・うん、ええけど」

主人は、意外にすんなり承知してくれたのです。

それをきっかけに、主人も時折、支部に足を運んでくれるようになり、エル・カンターレ祭のときに、入会したのです。

主人ってすごい!

冷静でものごとを論理的に詰めていく主人。
幸福の科学についても、書籍を読んで知的に学ぶことから入りました。
そんな主人も、精舎に行くようになると、頭だけでは理解できない、新たな発見があったようです。

初めて二人で受けた精舎研修—。
総本山・未来館の公案研修で、主人は心が解放されたように、とてもリラックスしていました。
そこで、「理屈ではない感覚的なものの重要性を感じた」のだそうです。

やがて仕事の話もポツポツ話してくれるようになった主人。

「子どもの悩みを抱えている患者さんがいるけど、どんな本が向いてるのかな」

患者さんのなかには、生活面の悩みを抱えている方がとても多いようで、相談にのることもしょっちゅうあるそうです。
私も自分のわかる範囲で考えたり、幸福の科学のお友達に聞いた話を伝えたりしていました。

あるとき、内科医院を開業した主人の在宅診療についていったことがあります。
看護師の資格を持っていないのでテープを切るぐらいの手伝いしかできませんが、私は主人の後ろで控えていました。

「調子はどう? まだ痛い?」

分刻みで動き、食事をとる暇もないほど忙しく働いています。
仕事に取り組む姿を初めて見て、心から感動しました。

「この人は、毎日、人助けの尊い仕事をしているんだ・・・」
「奥さん、お宅の先生は本当に患者さんのために心を込めて接してるんですよ」

主人への尊敬の気持ちでいっぱいになりました。

13年目の宝物

ある日、なんの脈絡もなく、なぜか心にふっと女の子の名前が浮かんできました。

「ねぇ、『○○』って、なんかええ名前や思わへん? 私、好きやわ」

そんな話を主人にしていたら、後になって、私の妊娠が判明したのです。
長男誕生から13年目のことで、びっくりです。

「今度、生まれてくる子が天上界からインスピレーションを下ろしてくれたのかもしれない」

2002年3月、予想通り、女の子が誕生。
義母もたいへん喜んでくれました。

子どもたちが、将来、社会のお役に立つ人間に育ってほしいと願わずにはいられません。
主人は相変わらず仕事が忙しい毎日ですが、子どもを学校に送ったり、できるかぎり協力してくれています。

いま私たち夫婦は“信頼”という絆で結ばれている実感があります。
こんな家族になれたのも、幸福の科学に出会ったからです。

これからも信仰を中心にして、わが家をますます輝かせていきます。
そして私が得た経験と学びを生かして、幸せな家庭がたくさん増えるように信仰の素晴らしさ、尊さをお伝えしてまいります。

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